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2023年12月14日

一つ二つより、手間かけても百から選ぶが善し=犬丸正寛の相場格言

【先人の教えを格言で解説!】
(犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年没・享年72歳。生前に残した相場格言を定期的に紹介。)

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■一つ二つより、手間かけても百から選ぶが善し(多くの選択肢から選ぶことが賢明)

 選択肢が少ないときに1つを選ぶのは簡単であるが、選択肢が多いときに1つを選ぶのは難しい。時間や労力がかかるからといって、手抜きをしてしまう人もいる。すぐに決めてしまうのがいいと思う人もいる。社会では、常に判断や決断が求められる。2つの中から1つを選べば、当たれば確率は50%で効率的であるが、外れればリスクも大きくなる。人生や子どもの将来を左右するようなことでは、適当にはできない。

 株式投資にお金を使うとき、皆さんならどうするか?銘柄を選ぶ理由を考えてみてほしい。(1)テレビや新聞などのニュースで「これだ」と思って買う、(2)決算の数字で買う、(3)以前に利益が出た銘柄や好きな銘柄を相場が下がったときに買う、(4)有名な人が紹介しているから、などだろうか。

 どれも、悪いことではない。しかし、「高度成長期」はもう終わった。高度成長期なら、間違っても我慢して持ち続ければ、間違いを「成長」という言葉が隠してくれた。今は、待っていてもダメな時代である。

 やっぱり、銘柄を選ぶには時間と労力が必要である。決算が良かったからといって株価が上がるとは限らない。もう、株価に反映されていることも多い。それを超えるには、「株価の動き・変化」を知ることが大切である。

 機関投資家は最新のコンピューターを使って全上場銘柄から銘柄を選んでいる。もちろん、個人投資家には、そんなことはできない。しかし、昔のように手でチャートを書く必要はない。パソコンで日足、週足、月足を、短時間で全ての銘柄の動きを確認できる。たくさんの銘柄の動きを見ていると、「相場全体の強さ・弱さ」、「業種やグループごとの銘柄の強さ・弱さ」などがわかる。もし、その業種やその銘柄が上がっていたら、決算が良くてももう上がらないことも予想できる。特に、上がっている期間、つまり、「日柄」がとても重要である。

 株価の動きを見ることは、四季の風を感じることにも似ている。個人投資家には機関投資家のように期限や目標がない。だからといって、個人が銘柄を選ぶのに手間と時間をかけなくてもいいということではない。パソコンという便利な道具を使って、多くの銘柄の中から季節ごとの風を感じるように自然に流れに沿って銘柄を選ぶことが大切である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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2020年09月30日

熟し柿は取りに行くもよし落つるを待つもよし

熟し柿は取りに行くもよし落つるを待つもよし いかにも美味そうに熟し晩秋の夕日に映える柿の実。怪我をすることも覚悟で枝によじ登って口にほおばりとろける味を満喫するのも格別である。もちろん、無理をせず落ちてくるのを待つ手もある。

 秋は味覚の好時節である。同様に1年にわたり躍動した相場も晩秋は総仕上げの時季です。とくに、上げ続けた相場は熟し柿のようなもので相場の中でもとくにオイシイものです。枝によじ登るように危険を承知で仕掛けて手にするおいしさは格別です。もちろん、危険を避け美味しい実を手にするならば、相場が調整安するのを待って拾うのもよいでしょう。
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知らない株に手を出すなは昔のこと 難しい株ほどよく上がる時代となりにけり

知らない株に手を出すなは昔のこと 難しい株ほどよく上がる時代となりにけり 日本は戦後の復興期から成長期には経済のボリュームが増える時代でした。企業の資金需要は旺盛で預貯金々利も高いため預けていれば10年もすれば2倍となった時代です。その頃は株についても苦労して選択しなくてもオラが町の銘柄式で身近にある銘柄に投資していればよかったのです。なまじっか、知らない銘柄に手を出せば損をするというのが一般的でした。

 現在では情報が手軽に手に入れることができるためIT関連のカタカネ銘柄にも積極的に投資する時代です。とくに、手数料が安く、売買回数制限のなくなった今は知らない銘柄にこそ儲けのチャンスあるのです。短期売買が可能な時代なのですから。
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人生も相場も身を乗り出せば景色が変わってくる

人生も相場も身を乗り出せば景色が変わってくる 学生時代は野球で遊撃手でしたが、重心をかかとにかけていてはゴロをさばいてアウトにすることはできません。野球に限らず、恐らく、どんなスポーツでもツマ先重心だろうと思います。

 人生、生きることについても、重心を前にかけ身を乗り出さないとチャンスをものにすることはできません。ビジネスの最前線でイスに深々と身体を沈めて待っていたのではチャンスは通りすぎてしまいます。『果報は寝て待て』は今の世には通用し難いのです。

 今の株式市場にはカタカナ社名で事業内容の難しい銘柄が多いのも事実です。しかし、難しいからといって身をそらすのではなく、むしろ、身を乗り出して前向きに調べてみることです。『カタカナ銘柄ほどよく上がる』ということもあるのです。身を乗り出せば儲けの景色が大きく変わるはずです。
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天井3日底値100日は昔のこと、今は天井100日の底値3日なり

■天井3日底値100日は昔のこと、今は天井100日の底値3日なり

天井3日底値100日は昔のこと、今は天井100日の底値3日なり かつて、大手証券の大量推奨販売が大手を振っていたころは、全支店が一斉に買いつき、さらに、他社のチョウチン買いも加わって大商いとなって、株価は高値圏で3日も持ちこたえられず天井を打って下げに転じたものです。そして、高値で買った株が処分売り一巡となるまで100日もの長い底練りが必要だったのです。

 今は昔と違って大量推奨販売禁止され、情報公開が公平となり投資家の自己責任が行き渡り相場に対し冷静となっているため簡単には高値圏で買い付きしません。結果、高値圏でモミ合うケースが目立って増えています。今年5月には1日76億株の大商いがありましたが、しかし、強制買いさせられたものではなく参加者自身が自らの判断でアベノミクスを評価して買ったのです。しかも、高値のあと、『往って来い』となるような急落相場ではなく、現在まで6ヶ月間に亘って日経平均は高値圏でモミ合っています。

 東日本大震災のような時は一斉に処分売り相場となりますが、自己判断での見切りが早いため底打ちも早かったのです。昔とは制度や情報の公平さ、自己責任などで大きい違いがあり、昔の相場格言も見直してみることが大切といえます。
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2020年09月29日

競技では途中棄権で終わりだが株なら幾度でもできる

競技では途中棄権で終わりだが株なら幾度でもできる 陸上競技でも球技でもほとんどの勝負ごとは途中で棄権すればそこで負けが決まりゲーム参加に終了です。しかし、株のいいところは、同じ銘柄を幾度でも利食いしては買い直すことができることです。

 昔は売買回数に縛りもありましたが、今は自由です。相場観に合わせての売り買いは当然のこと、季節感やその日の体力や気分、あるいは旅行などのスケジュールなどの都合に合わせた売買など、その人の思いのままです。

 以前なら営業担当者の都合もあってスムーズな注文というわけにも行きませんでしたが今はネットという便利のよいツールで自分の思ったときに投資競技に参加できます。

 かつては、いったん買ったら絶対に目標値まで売らないという投資法もウケましたが、今は社会の変化の激しい時代ですからレース途中で休み、また参加するという柔軟さが大切な時代のようです。
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ゲームは大嵐が来るまで続く=犬丸正寛の相場格言

ゲームは大嵐が来るまで続く ドーム球場のなかった頃は雨が降ればゲームは中止となったものです。屋値付き球場の増えた今日では天候に関係なくゲームは開催されます。中止になるときは電車が止まるような大嵐のときです。

 情報の伝達と収集力の発達した昨今のマーケットでは、ドーム球場のように少しくらいの嵐なら株ゲームは続行です。少しくらいの雨や嵐に匹敵する悪材料が出たからといいって株買いを中止することはありません。『そっちがダメならこっちでゲームをやる。いちいち、いつまでもその材料に構っておれない』というたくましさです。

 とはいっても、東日本大震災のような大きい災害の場合は、これがダメなら次というわけにはいかなくなります。その時はさっさと諦めて旅にでも出て次のゲーム開始に備えるということです。

 昔は、相場に対する『こだわり』がありましたが、今の相場ではこだわりを持ちすぎると相場に乗れない心配があります。とくに、終身雇用時代を経験されてきた年配投資家には、このあたりの切り替えが大切のようです。
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マラソンと長期投資にはゴールのイメージと通過点チェックが大切

■マラソンと長期投資にはゴールのイメージと通過点チェックが大切

マラソンと長期投資にはゴールのイメージと通過点チェックが大切 株式投資は42.195Kmのマラソンと似ているといわれます。もちろん、マラソンのような長期投資もあれば、6ヶ月〜1年ていどの中期投資、1日〜1週間ていどの短期投資もあります。

 短期投資では短距離走のように鋭いスタートダッシュと途中の加速力が大切のようです。一方、長期投資では、マラソンのような長丁場に対する体力の配分と、どのていどの記録でゴールするかのイメージが大切となってきます。

 今度のアベノミクス相場では、まず、マラソンのような長超距離型か、あるいは3000〜5000メートルの中距離型かを、あるていどイメージしておくことが大切です。仮に、マラソン型の長距離で5〜7年は相場が続くとみればゴール地点の日経平均はどの程度かをイメージしておくのがよいでしょう。

 そして、大切なことは、なにが何でも最初にイメージしたことにこだわるというのではなく10K、20K、30Kといった途中のチェックポイントでイメージした通りに行っているかを検分し軌道修正する余裕が必要です。

 長丁場では東日本大震災のように予期しない突発的なことも起きます。人生も相場もしっかりとした人生イメージの信念力と修正する柔軟性が大切のようです。
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大型車運転ではブレーキを踏む勇気、相場もまたしかり

大型車運転ではブレーキを踏む勇気、相場もまたしかり 我々は車と言うと、エンジンの大きさがどれだけでスピードがどれだけ出るかに関心がいくものです。しかし、忘れてならないのはブレーキの存在です。止まってくれるから安心して車を走らせることができるのです。

 相場も同じように儲けることばかりに意識が集中しがちで、「損する」ことはあまり考えないものです。1日勝負の短期売買なら軽自動車のようなものでそれほどスピードは出ていませんが、信用取引を交えた大口投資では高級車のように、つい自信過剰となってスピードを出しすぎるものです。

 高速での事故は命とりとなるように相場でも熱くなってブレーキを踏むことを忘れると大きな損につながります。相場では心の中にあるブレーキを忘れないことです。名相場師のソロスもバフェットも「損をしないこと」と、ブレーキの大切さを言っています。
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急騰した銘柄はそのままでは終らない

■急騰した銘柄はそのままでは終らない

急騰した銘柄はそのままでは終らない 大きく値上りした銘柄の調整安は狙い場になるという教えです。半年、1年をかけて2倍程度に値上りした場合も急騰と捉えることはできますが、ここでは、2週間ていどの短期間に2倍前後の大幅高した場合の急騰銘柄に当てはまるというものです。

 たとえば、トヨタ自動車は2012年秋から2013年5月まで半年で2.9倍程度に急騰していますが、その後の調整安は小さく戻り狙いの人にとっては成果は芳しくありません。内容がよいため処分売りが出ないためです。

 これに対し、1株利益も配当も少ない銘柄が人気化し短期間に2倍前後に急騰した場合は内容がよくないことから一気に処分売りが出て大きく下げるためここが狙い目になるというわけです。内容が悪くても買われるだけの人気的要因はあるのですからそのまま下げることはないというわけです。

 多くの場合は反発しても高値は抜けないことが多いのですが、なかには空売りが増えたりすることで高値を抜いてさらに大きく値上りするケースもあります。

 現在のような優良銘柄が膠着状態にあり中低位の銘柄が突如として急伸の目立つ相場では活用できる教えといえるでしょう。
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2020年09月28日

株は結果の出る最高の人生ゲーム

■株は結果の出る最高の人生ゲーム

株は結果の出る最高の人生ゲーム 社会はグローバル化と共に否応なく個人の自己判断が強く求められるようになっています。「良いことも悪いことも個人のもの」です。高金利の時代は何も考える必要はなく銀行に預金しておけばよかったのですが、低金利が定着の現在は自ら考え判断して目減りを避けなくてはいけません。しかも、預貯金だけでなく、われわれは、いろいろな人生の局面で自己判断と自己責任が求められるようになっています。

 とくに、ネット普及で誰でも公平に情報収集ができるため知識豊富な物知りだけでは好結果に結びつくとは限らない時代です。

 株は、「知識力」と「判断力」に対し直ちに答えを出してくれる優れものです。株投資は、単に利殖だけでなく、「自己判断力を磨いてくれる人生ゲーム」といえます。
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似た株は引き合い、そして離反する

■似た株は引き合い、そして離反する

似た株は引き合い、そして離反する 業種、売上規模、発行株数などの似通った銘柄は、一方が上がれば連れてもう一方も上昇するという展開となるものです。ところが、どういうわけか、あるところまで来ると突然に違う動きを見せ始めることも多いのです。

 思春期時代の子供たちのように、何かのきっかけでフィと横を向いて口もきかなるのに似たところがあります。そこには、どうも「人気性の違い」、というものがあるようです。結果、一方の銘柄だけが上がるということになってしまいます。そのあたりの見極めを掴むことができれば株の持つ摩訶不思議さの極意を理解できることにもつながるのではないでしょうか。
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上がれば下がり下がれば上がるが株、儲けは日柄と幅と主役の見極めにあり

■上がれば下がり下がれば上がるが株、儲けは日柄と幅と主役の見極めにあり

上がれば下がり下がれば上がるが株、儲けは日柄と幅と主役の見極めにあり 『株』が世の中からなくならない限り、『相場』というものは、いつまでも上がり続けることも下がり続けることもありません。いつまでも続くと思い込むところに投資の失敗が潜んでいます。

 経済・景気・企業業績の大きさによって上げ相場の大きさ(幅)と寿命(日柄)が変わってきます。下げるときもほぼ同様です。とくに、上げ相場では全体を牽引する主役銘柄、下げ相場では悪役銘柄が必ず登場するものです。

 中心的銘柄を見逃さないことが大きく儲けることにつながり、また損を軽くすることにも役立ちます。相場を好きになると同時に常に半歩引き下がって謙虚にマーケットを見渡すことが大切といえるでしょう。
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2020年09月27日

パソコンは中長期投資で1台、短期で3台

パソコンは中長期投資で1台、短期で3台 ひと昔前までの株式投資は四季報や証券専門紙誌などから情報を収集し電話で証券会社に売買の注文を出すというのが一般的でした。それが今では、パソコンやスーマトフォンで情報収集と発注を同時にできる時代です。もはや、ネットは株式投資に不可欠な存在です。

 さらに、中長期投資の人にはパソコンが1台あればよいのに対し、デイトレといわれる超短期売買では最少でもパソコン3台は必要ということのようです。1台は経済・企業々績などの情報収集用、2台目はマーケットでの銘柄の値動き把握用、3台目は発注用ということです。

 さらに、海外マーケットや為替相場なども加えて5台で運用する人もいるようです。パソコン嫌いの人も1台は備える時代のようです。
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2020年09月26日

個人投資家は昔『従』から今『主』なり=犬丸正寛の相場格言

個人投資家は昔『従』から今『主』なり=犬丸正寛の相場格言 昭和40年代、昭和50年代ころには情報の無いことや、大手証券の大量推奨販売という営業スタイルなどもあって、個人投資家は高値で掴まされることが多かった。

 今は、(1)公平な情報開示、(2)インターネットの普及、(3)手数料の安くなったこと、などで個人投資家が『主役』となっています。証券会社に無理に奨められることもなく、自分の判断で素早く売買することができるようになっています。やっと、個人投資家が主役の時代が到来したといえるでしょう。
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売り買い枯れるは反転の前ぶれ

■売り買い枯れるは反転の前ぶれ

売り買い枯れるは反転の前ぶれ 上昇相場のあとに来る調整で役立つ教えです。出来高を伴った株価上昇の活況相場では高値をつけたあとには信用取引を利用した買方などの処分売りが出ます。とくに、株価ピークアウト時には必ずといってよいほど悪い材料の出るものです。その時の悪材料が驚き度合いの大きいほど狼狽売りも大きいものとなります。

 しかし、投げが一巡すれば売り圧迫から開放され株価は下げ渋ります。ただ、もう一方の買方も表面化した悪材料に驚き腰が引け様子見となります。その結果、売り買いとも少ない枯れた展開となって『陰の極』といわれる状況が出現します。

 「大きい相場のあと」と、「大きい悪材料の出た」ときほど、「陰の極」が出るものです。2013年の相場では5月に1日の出来高が過去最高の84億株にも達していました。それが夏には20億株割れ水準まで減少しピーク比4分の1という状況で、まさに「陰の極」状況です。こういうときにオリンピック東京開催決定といった好材料が出れば相場は急反発に転じる可能性が高いといえます。
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2020年09月25日

今どきは人の行く裏道より表道=犬丸正寛の相場格言

■今どきは人の行く裏道より表道

今どきは人の行く裏道より表道 『人の行く裏に道あり花の山』は、代表的な相場格言です。しかし、今の世では、そぐわなくなってきた印象です。

 かつてのような大手証券主導型の時代には弱者の個人投資家には役立った格言でしたが、今は個人投資家が開かれたマーケットで自らの判断と責任において投資する時代となっていることから大手証券の裏を考える必要はなく素直に元気のよい銘柄につくのが儲けの近道といえるようです。

 とくに、力らのあるところに偏っていた情報がネットで誰にでも公平に手にいれることができることから裏道を行くより表(おもて)の道を行くのが安全でかつ効率がよく儲けることができそうです。売買手数料も安くなっているのですから。
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2020年09月24日

短期の売り買いの谷間に芽あり中期狙い

■短期の売り買いの谷間に芽あり中期狙い

短期の売り買いの谷間に芽あり中期狙い 情報公開が公平となり、手数料も安くなった昨今の相場では、個人投資家の売買は圧倒的に「短期」が中心となっています。

 かつてのように、大量推奨販売で個人投資家をその気にさせて高値で売り逃げるというやり方は完全に通用しなくなっています。短期売買は個人投資家が「主役」になれることができた結果ともいえるでしょう。

 もっとも、短期売買が中心の価格形成では、数日間に株価が一方通行となりやすいのが特徴です。典型例が好決算を発表しても好材料出尽くしで売られるという事例です。

 しかし、中期投資スタンスの投資家にとっては業績が良いだけに絶好の買い場となるはずです。短期投資家の逆をやる「逆張り」投資は、じっくり型投資家に儲けの芽がありそうです。
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2020年09月23日

膠着した相場には新鮮な材料が必要

膠着した相場には新鮮な材料が必要 全体相場でも個別銘柄においても、長い期間、モミ合いとなって膠着した相場では売方も買方もそれぞれに、これまで予想された材料を株価に織り込んだ状態となっています。

 強い材料であっても「それは分かっている」、あるいは弱い材料であっても「それも分かっている」ということで、どちらも手が出し難い状態です。戦国時代の戦いでいわれるような長期戦のような状況です。そのようなときは台風や大雨で洪水発生といったことが戦いの攻勢のキッカケとなるはずです。

 相場でも同じように何かきっかけとなる材料、とくに、好悪どちらでも意外な材料が出ることによってモミ合い放れ相場となります。円相場でいえば今は1ドル・98〜99円で膠着、TOPIX(東証株価指数)も1100ポイント台でやや膠着感を強めています。為替でいえばアメリカ発の材料、TOPIXなら企業業績の2014年3月期の期待以上の大幅増益あたりが材料ではないかと思われます。
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花も相場も一度に咲く

花も相場も一度に咲く 冬を好んで咲く花、夏だけに咲く花、花にもいろいろです。しかし、ほとんどの花は4〜5月の春爛漫に咲き競います。相場も似たところがあって不景気の冬の時代から景気回復の春になると多くの銘柄が一斉に乱舞します。

 嬉しいことではありますが、実は、ここが相場において、とくに、次の一手ということで難しいところです。銘柄が順番にA、B、C・・・と、上がってくれるならよいのですが、一斉に上がるため利食ったあとに次に何を買うか、が難しいのです。

 アベノミクスでデフレからインフレへの基調転換で、極端に言えばこれまでは何を買っても儲かったのです。でも、ここからは銘柄選びによって儲かるか、儲からないかの差が生じてきます。春の花を追いかけるか、あるいはひと足早く夏の花をみつけるか、それはあなた次第です。
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2020年09月22日

上げも下げも最後のところで一気に来る

 かつて、個人投資家が多く参加していたころのマーケットでは、バスに乗り遅れまいとして多くの投資家が一斉に買いついたところが天井となったものです。今は個人投資家の参加は少なくなっていますし、参加されている方々も研究を重ね、天底の見極めはたいへん上手くなっています。
上げも下げも最後のところで一気に来る
 ましてや、今の売買の主役である外国人投資家、機関投資家等の運用者は種々のデータを駆使して着実に成績を挙げています。

 つまり、現在のマーケット参加者はマージャンなら指先で触れただけで牌(はい)の種類が分かるほどの巧者ばかりです。

 それでも、ここでいう教えは、プロといえど人の子という立場からのものです。プロ同士であるがゆえに鬩ぎ合い・ダマシ合いはむしろ激しいはずです。相場が、なだらかな時は順調な運用も天底が近くなってくると様子が変わってきます。とくに、運用者がサラリーマンという宿命から、結局は、「右へならえ式」で一斉に天井を買い、底で投げることとなって、かつての個人投資家となんら変わらないということになってしまいます。ジリ高、ジリ安からチャートで言う、「一本立ち」の上げ下げ足となったら相場は転機が近いというヒントになります。
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2020年09月21日

わーっと来たらすーっと引く

わーっと来たらすーっと引く=犬丸正寛の相場格言 逆張り投資の極意とも言える教えです。悲観人気の中で買いに出た人は、多くの人が買い安心感から「わーっ」と買いついたところは冷静に涼しい顔で一旦は利食っておくというものです。

 そして、多くの人が投げてきたら涼しい顔で下値を仕込むのです。買い安心感は季節で言うなら春です。寒い季節は見送って春になってから買いに出るという順張り投資法も、もちろんあります。ただ、桜の季節が非常に短いように相場の寿命も長くはないのです。

 もちろん、景気、企業業績等の材料の違いによって、相場の天井打ちにも短期的か中長期的かの違いはありますが、ともかくマーケットを見渡して、出来高が急膨張したり、マスコミで日々、取り上げられるなど多くの人が「わーっ」と群れたときは、ともかく一旦は「すーっ」と手を引いておけば次の一手も打ちやすくなるはずです。
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2020年09月20日

朝の来ぬ夜はない、株もまたしかり

朝の来ぬ夜はない、株もまたしかり 太陽が無くならず、地球もまた健在であるという前提に立てば、必ず朝はめぐってくる。もちろん、そこには冬の長い夜、夏の短い夜という違いはある。しかし、違いはあっても必ず朝はやってくる。

 マーケットは日経平均が3万8915円をつけた1989年12月から23年、長く暗い夜が続いている。しかし、「朝の来ない夜はない」ようにマーケットにも夜明けは十分期待できる。

 とくに、バブルに浮かれ日本人の良さ、とくにマジメさを失っていた日本人に勤勉さの大切さが芽生えつつあることが大きい。仲良し会以上に努力と競争の重要なことも学んだ。まもなく、新しい政権に代わろうとしている。企業も個人も来るべき朝に備えて気構えは充実し始めている。
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相場は昔物知り、今、知恵者が勝つ

相場は昔物知り、今、知恵者が勝つ 現在のようにインターネットのなかった昔は、株の専門紙・雑誌、四季報などを隅々まで読み、さらに、証券会社の人に多く会って情報を集めることのできた人が投資で成功する確率が高かったものです。知識量が成果と密接に結びついていました。

 新聞は2、3日遅れの配達、図書館もないような筆者のような過疎の田舎では都会の人と競争はとうてい無理です。しかし、今は「インターネット」という便利な道具ができたお陰で、情報収集ということでは都会も田舎も変わりません。むしろ、瞬時に手に入れることのできる情報・知識をどのように解釈し投資判断に結びつけるか、あるいは自分の業務に役立てるかが大切となっています。むしろ、時には都会を離れ情報・知識を整理することも必要です。

 インターネットで陥りやすい、「物知りだが、実際にやってみると成果は上がらない」では意味がありません。この世は、ビジネスでも株式投資でも成果という形に繋がってこそ生きている実感があるのではないでしょうか。
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先ず、モノよりカネの動きを知るべし

先ず、モノよりカネの動きを知るべし 経済やマーケット、そして政治の動向を知るには、「お金の動き」に敏感となることが大切と教えています。銀行など金融機関は「銭」単位で儲けを追及するプロです。金銭には非常に敏感です。儲かると思えば飛び乗り、危ないと思えば真っ先に逃げ出します。

 政治家の先生方も、そういう人ばかりではないでしょうが、人一倍、金銭に対する臭覚は優れているようです。それに対し企業家は売れる商品か、マーケット規模はどの程度かなど、どちらかといえば「モノ」中心に見るところがあるようです。

 今回の欧州信用不安についても「おカネ」と「モノ」の動きで見れば分かりやすくなるのではないでしょうか。不安を察知した金融機関のマネーがユーロから逃げ出しました。現在は、おカネから「モノ」に関心が移っているようです。これから、ユーロ圏など欧州のモノ作り、即ち、実体経済がどうなっていくかが注目されているようです。

 株式相場においても、おカネの動きとモノの動き(企業価値=企業業績)に分けて見れば分かりやすくなると思います。
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2020年09月19日

相場は良い時も悪い時も先に行って待つ

相場は良い時も悪い時も先に行って待つ 相場がせっかちということではありません。商売やビジネスとまったく同じです。先を読んで、少しでも早く売れる商品を開発し市場に出すことが事業で勝つことにつながります。もちろん、2番手、3番手でやるという方法もあるでしょう。先に走ったライバルの劣る点を見極めたうえで手がけるというやり方です。かつては、それも通用しました。しかし、花の命は短いのと同じように、商品寿命が非常に短くなっている今日では、ゆったり構えていたのでは間に合いません。遅れて市場に出していたのでは、商品の命は終わっているかもしれません。しかも、今はライバルが国内だけではないのです。手ごわい韓国も中国もいるのです。

 相場も同じです。ネット売買が活発となり、手数料も安くなった今日では、「短期売買」のウエートが高まっています。仮に、中長期投資のどっしり型の人であっても、短期売買で形成される株価を無視すると仕込みのタイミングを間違うことになります。とくに、短期売買が中心の今のような相場においては、常に、早めに材料や環境を織込んで行きます。今は、日々の相場の動きと経済の動きから目を離すことができない大切なときです。
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2020年09月18日

立派な本社ビルを建てたらいったん売り

立派な本社ビルを建てたらいったん売り この言葉は、確率の非常に高いことから、昔から投資の際の大切なヒントとなっています。もちろん、現在でも大切にされています。本社ビルを建てようかという会社は、業績が良いはずです。当然、株価は業績好調を評価して上昇します。保有している投資家は、株価は、まだまだ上昇すると思うものです。そういった心理の時に役立つのが、この言葉です。

 立派な本社ビルを建てたら、好業績に関係なく、一旦、売っておきなさいと教えています。なぜなら、本社ビルは稼いでくれないからです。それどころか、固定資産税、電気代などの経費が増加します。ビル賃貸を業とする不動産会社なら、ビルを建てることは本業ですが、モノ作りの会社などが立派な本社ビルを建てることは、資金が寝てしまうことになります。

 メーカーなど一般の企業は、本来、そうした資金はモノ作りのための技術開発や生産設備の合理化等に向けるべきです。特に、急成長の中小型企業が本社ビルを建てたり、高額な家賃のビルに入るようになったら注意が大切です。頑張ってきた経営者が立派なビルに入って、胸を張りたい気持ちはわかります。信用力のためには立派なオフィスも大切です。しかし、それでいて業績が赤字となっていてはだめです。立派なオフィスより、もっと大事なことは立派な業績を上げることです。
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2020年09月16日

人も株も時間の中で生まれ消えて行く

人も株も時間の中で生まれ消えて行く 死を恐れない人なら、時間を超越した生き方、考え方もできるでしょう。しかし、われわれ通常の人間、あるいは地球上に生きるすべての動物、植物は与えられた時間の中で生きているのです。それぞれの生き物に与えられた寿命というものがあるはずです。そして、今の1秒ずつを刻んで生きているのです。

 人の寿命を仮に100歳とすれば秒数に置き換えると約31億5360万秒です。もっと、多いものかと思っていたら、案外と少ないのではないでしょうか。お互いに与えられた持ち時間において、人と人とが出会い、愛し合い、時には憎しむこともあります。出来事はすべて時間の中で生まれ消えて行きます。相場もまったく同じです。相場の材料というものは、人にくっついて生まれ消えて行くのです。過去の出来事を歴史の中に学ぶことも大切です。

 しかし、それ以上に相場で大切なことは、今、何が起きているかを素直な目で見つめることです。この入口の段階で出来事を善悪、好き嫌いなどで決めつけると、今、動いている相場の姿が見えなくなります。よく見た上で次のステップで判断することが大切です。

 相場のベテランになるほど好き嫌いや思い込みが先行しやすいものです。そして、これから先の時間の中で何が起きるだろうかと思いめぐらせば相場の組み立てはおもしろくなってくるはずです。そこには、これから先も時間の中で出来事は顔を出してくるものだからです。
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春の押し目買い、秋の戻り売り

春の押し目買い、秋の戻り売り 寒い冬を過ぎると、春は陽の出が早く陽の入りが遅くなっていく。反対に秋は昼の時間が短く、とくに日暮れは早い。「ツルベ落としの夕暮れ」ともいわれる。

 春は新緑が芽吹き動物も冬眠から覚め動きが活発となる。人の心も明るく物事に前向きに取組む。相場においても多少の悪材料で下げても、強気に受け取って買いに出る、「押し目買い」の投資スタンスとなる。

 一方、日暮れの早い秋の気持ちといえば早く家に帰りたくなるように前向きというより、どことなく帰り支度を急ぐ雰囲気である。相場においても買うという気持ちより手持銘柄を見直す動きとなりやすい。春から夏に向けては強気でよいが、秋の相場では深追いは慎むことを教えている。
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2020年09月15日

5月連休の谷間は高い

5月連休の谷間は高い 4月後半から5月上旬にかけてのゴールデンウイーク。その年によっては、連続した休みとなることもあるが、ほとんどの場合は、連休の間に数日の営業日が入って、マーケットでも立会いが行われる。こうした連休の谷間では相場が高くなるケースが多いとされる。行楽などに出かける投資家も多く、マーケット全体が「売り買い」の少ない真空に近い状態となるため値が動きやすい。

 もっとも、コンピュータの発達した今日では、大型コンピュータに運用を任せたままの機関投資家も増えているため、昔ほど連休の谷間が高いということでもなくなっている。それでも、機関投資家の保有が少ないような小型銘柄については、やはり5月連休の谷間は強い展開が予想されそうだ。
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一つ二つより、手間かけても百から選ぶが善し=犬丸正寛の相場格言
熟し柿は取りに行くもよし落つるを待つもよし
知らない株に手を出すなは昔のこと 難しい株ほどよく上がる時代となりにけり
人生も相場も身を乗り出せば景色が変わってくる
天井3日底値100日は昔のこと、今は天井100日の底値3日なり
競技では途中棄権で終わりだが株なら幾度でもできる
ゲームは大嵐が来るまで続く=犬丸正寛の相場格言
マラソンと長期投資にはゴールのイメージと通過点チェックが大切
大型車運転ではブレーキを踏む勇気、相場もまたしかり
急騰した銘柄はそのままでは終らない
株は結果の出る最高の人生ゲーム
似た株は引き合い、そして離反する
上がれば下がり下がれば上がるが株、儲けは日柄と幅と主役の見極めにあり
パソコンは中長期投資で1台、短期で3台
個人投資家は昔『従』から今『主』なり=犬丸正寛の相場格言
売り買い枯れるは反転の前ぶれ
今どきは人の行く裏道より表道=犬丸正寛の相場格言
短期の売り買いの谷間に芽あり中期狙い
膠着した相場には新鮮な材料が必要
花も相場も一度に咲く
上げも下げも最後のところで一気に来る
わーっと来たらすーっと引く
朝の来ぬ夜はない、株もまたしかり
相場は昔物知り、今、知恵者が勝つ
先ず、モノよりカネの動きを知るべし
相場は良い時も悪い時も先に行って待つ
立派な本社ビルを建てたらいったん売り
人も株も時間の中で生まれ消えて行く
春の押し目買い、秋の戻り売り
5月連休の谷間は高い

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