2020年09月10日

材料は時間と共に変化する=犬丸正寛の相場格言

 この世に存在する全てのものは形を変える宿命にあります。目に見える物体は酸化して形を失い消えて行きます。もっとも、後に続くもののためには消えなくてはいけないのかもしれません。一方、「言葉」や「考え方」といった目に見えないものは、変わらないようにも見えます。しかし、やはり時間の経過の中で意味合いが変わって行くのではないでしょうか。

材料は時間と共に変化する たとえば、父母というときは、以前なら大事にするべき、絶対的な存在でした。今は、親をも殺してしまうのは異常だとしても、今はそれほど大切な存在ではありません。もちろん、親側からみた子供観も昔と今とでは違います。

 相場にとって、「業績」などの材料は親子の関係のように密接で、とても重要です。しかし、仮に、株価が500円の時の好業績と1000円になった時とでは重みがずいぶんと違ってきます。ところが、株式投資で間違いやすいことは、「好材料」を永遠的なものとして絶対視しやすいことです。「これだけの優秀な材料だから株価は上がり続けるもの」と思い込んでしまうのです。しかし、現実は厳しいものです。

 時間の経過とともに、材料は陳腐化しているのです。人は目に見える有機体なら腐敗の進んでいることはよく分かります。しかし、言葉のような無機質のものは陳腐化の進んでいることが分かり難いことです。相場は目に見えないため、材料としての価値の薄らいでいることを見落としてしまいがちです。とくに、株の初心者ほど注意が大切です。このため、日ごろから株価だけに関心を持つのでははなく、その材料が露出してからどれだけの時間が経過しているかという、「日柄」に注意を払うことが大切です。
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一割、二割は世の常、三割以上は満干の兆し也

一割、二割は世の常、三割以上は満干の兆し也 株価500円の銘柄が10%、20%の変動、つまり50〜100円上下することは、頻繁に見ることができます。株価100円なら10〜20円幅です。マーケットが変動すれば、この程度の変動は珍しくありません。

 このため、格言のひとつに、『三割高下に向え』があります。1〜2割の動きは当然で、3割ていどまでの変動も相場の流れの中で起き得ること。しかし、何も理由(わけ)なく3割を超える動きはあり得ないということです。

 従って、ひとまず高値・安値から3割程度動いたら、いったんは、手仕舞いを考えるべきと教えています。仮に、3割程度を超える上げ、あるいは下げとなった場合は、「何かがある」と考えないさいと教えています。今まで市場で言われてきた材料以外の何かがあるということです。

 海辺では、波は、常に寄せては返す動きを繰り返しています。しかし、足元まで来ていた波が遠くまで去っていけば引き潮。くるぶしまでだった波が、ヒザ小僧まで上がってくれば満潮です。

 株の世界も、こうした自然の営みと同じような動きをしています。潮なら満潮か干潮か分かりますが、相場の世界では、自分が正しいと、我をはって、方向を間違うことは多々あります。基調的な動きを見逃さないことが大切です。
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