2018年04月28日

買いたし時は下げず 売りたし時は戻らず

買いたし時は下げず 売りたし時は戻らず 「押し目買いに押し目なし、戻り待ちに戻りなし」とも言います。相場というもの希望した通りには動いてくれないものです。

 仮に、Aという銘柄が1000円をつけたとした場合、800円まで下げたら押し目買いしようというケースもあれば、もう一度1000円まで戻せば売却しようというケースもあります。同じ1000円でも意味合いは大きく異なります。

 とくに、相場で大切なことは、「基調」を見誤らないことと先人は教えています。相場が強い上昇基調の場合は買いたい値段までは押してくれません。反対に相場が下げ基調の場合は希望した値段までは戻ってくれません。当り前のことですが、上昇相場では多くの人が買いたいと思い、下げ相場では多くの人が売りたいと思っているからです。

 このため上昇基調での押し目買いは希望する値段より少し上、反対に下げ基調での戻り売りは希望する値段より少し下で注文を出すようにすれば上手く行くことが多いようです。
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2018年04月21日

木は庭に植えず山に植えよ

 木は庭に植えず山に植えよ 気に入った苗木を買ってきて、身近な庭に植えると、毎日眺めて、まだ大きくならないのかと気をもむばかりです。ところが、山に植えると、いつも眺めることはできないので、時折、行ってみると、いつの間にか大きく育っていることに驚くということから、大事なものを育てるときは、ゆったりとした気持ちでのぞむのがよいという教えです。

 株式投資においても大いに役立つ言葉です。これぞと思って、信念をもって買った銘柄なら、日々の株価を見て一喜一憂するのではなく、山に植えた木のようにしばらく見ないでいれば、気がついたときには大きく値上がりしているということです。

 筆者が小さい頃、祖母から、「モチは女に焼かせ、魚は旦那に焼かせよ」、という言葉を教わった記憶があります。どうしてと聞くと、祖母は、「モチは焦げないように頻繁にひっくり返さなくてはいけないので女に向いている、魚は頻繁にひっくり返すものではないから、どっしりとした旦那さん向き」、ということを言っていたように思います。お腹がすいて、早く魚が焼けないかと、ひっくり返してばかりいた筆者をみて、祖母がたしなめる意味で言ってくれたと思います。子供ながらに、男はどっしりしていなくてはいけないのだと、感じたのです。

 株式投資においては、もちろん、モチを焼くこともあれば、魚を焼くような投資方法もあります。大切なことは、自分はモチを焼いているのか、魚を焼いているのかをはっきりと自覚しておくことです。株式投資でモチを焼くことは短期投資法、魚を焼くことは長期投資法で、これをごっちゃにすると儲けるどころか損をすることになります。情報が頻繁に流れ、しかも手数料の安くなったネット取り引きでは、モチを焼くような素早さが必要だと思います。しかし、長期投資法の人がモチを焼くような気持ちではうまくいかないと思います。

 昔は、今のように情報量が多くなく、当然、ネット取り引きもなく、手数料も高い時代でしたから長期投資が善しとされてきました。相場の位置を確認し、景気と企業業積の先行きを見通したうえで、長期投資にのぞむのが一般的でした。まさに、木を庭に植えるのではなく、山に植えて、一喜一憂せず、忘れているくらいがよいというやり方でした。現在でも十分に参考となる言葉だと思いますが、昔と現在では、長期投資の期間が昔は10年くらいでしたが、現在は2,3年程度となっていることは気をつけなくてはいけないところです。

 経営においても昔と違って、製品のライフサイクルが短くなっていますのでスピード経営が求められています。とくに、社会資本が充実し、耐久消費財の普及率が100%近くに高まり、そして人々の好みが多様化している今の豊かな社会では、ゆったりとした経営では間に合わない点もあると思います。モチを焼くのに向いている女性の感性が必要といえるのではないでしょうか。役員にもっと女性を据える時代に思われます。
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2018年04月14日

商いは1日だけの喜憂にあらず

akinai.jpg 1度、儲かったくらいで大喜びしない。反対に、1度、2度損したくらいで落ち込むなという教えです。ひとことで言えば、株式投資には一喜一憂しないことが大切ということです。

 相場好きの投資家の方に耳を傾けていますと、すごく儲かった自慢話をされる方がいらっしゃいます。買った銘柄、特に人気銘柄が数倍にも値上がりしたような時にその傾向が強いといえます。誰だって自慢したくなるものです。気持ちは分かります。しかし、そういった方が、投資総合的に見て大成功され財を成しておられるかというとそうでもありません。結局は損をしているという話に落ち着くものです。

 似たような話は、贔屓(ひいき)の野球チームが勝ったような時にもみられます。10対0で勝ったような時は、あたかも、優勝したかのような大騒ぎです。しかし、ペナントレースが終わって見れば優勝どころかビリから数えるのが早い順位ということは、よくある話です。

 株式投資もプロ野球とまったく同じです。プロ野球は年間130〜140試合です。優勝するためには、勝率は6割台は必要です。仮に、140試合なら84勝程度挙げないといけません。10対0で、1試合だけ勝ったからといって、年間の勝率が悪いとリーグ優勝できません。また、反対に0対10で負けたからといって落ち込むことはないのです。要は一喜一憂するのではなく、年間を通しての勝率が大切です。

 株式投資では、年間の立会い日数は野球より100日も多い、約245日程度です。野球では年間の試合数を消化しなくてはいけない義務がありますが、株式投資は少々、違います。『買うべし、売るべし、休むべし』との格言もあるように、自己の判断で休むことができます。ここのところを大切にしてください。決して、株中毒とならぬように、迷った時、うまくリズムに乗れない時などは休むことが大切です。

 もちろん、1度くらい儲かったから、あるいは損したからといって「喜んだり」、「憂うつになる」ことはありません。むしろ、大きく儲かったり損した時は、まぐれ扱いにするくらいの淡々とした気持ちが大切です。株式投資も「勝負ごと」です。勝負事には一喜一憂は禁物です。

 ただ、野球と株式投資の違いで非常に大切なことがあります。野球は10戦して9勝1敗ならすごい成績です。しかし、株式投資の場合は、10戦、9勝1敗でも、1敗が問題です。9回儲かった分を、わずか1回の損で、すべて吐き出してしまうことが多々あるからです。野球なら0対10で負けても1敗です。しかし、株式投資は1敗の重みが非常に大きいのです。
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2018年04月07日

中期投資は花を追って北に上る蜜蜂のごとし

中期投資は花を追って北に上る蜜蜂のごとし 春は南から北へ花前線が縦断し、これを追うようにハチミツ採りも北に上っていきます。南からスタートした花前線が北に到達するまでほぼ3カ月くらいではないでしょうか。株におけるひと相場3カ月サイクルとも似ているようです。

 桜のような同じ花を追いかけるのもよし、地域ごとの花を求めて出掛けるのもよいものです。3カ月サイクルの中で桜のような主力銘柄だけにマトを絞っての投資もあれば地域ごとに咲く花を愛でるように出遅れ銘柄へ順に投資するやり方もあるでしょう。春の到来は中期投資には嬉しいものです

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