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2017年07月22日

心動けば勝負に曲がる(過信が身を滅ぼす)

心動けば勝負に曲がる(過信が身を滅ぼす) 心が動くとはどういうことでしょうか。おそらく、「欲がすぎること」、「最初の思いと変わること」、「迷いが不安につながること」などではないでしょうか。人間とは、厄介な生き物です。動物のように、自然界の中で決められた体内時計的に営みを繰り返せば、「悩み」はないのですが。人が動物とは違った高度な「向上心」、「個性」、「生きがい」などなどがあるため、「迷いと悩み」が尽きません。

 美空ひばりさんの唄に「柔」(やわら)があります。【勝つと思うな思えば負けよ】と。この題名だけ聞いていると、ますます分からなくなります。人は野球でもゴルフでも相場でも、勝とうと思ってやっています。それを、「勝つと思うな」と言われると、いったいどうすればいいんだということになります。「思うこと自体」が否定された気持ちになってしまいます。誰だって、勝負事には、やはり勝ちたいし、そう思うのが自然です。言い方を変えれば、勝つこととは=目標計画を持つことです。人生、やはり目標を持って生きるものだと思います。

 結局、ここで言いたいことは、「強欲はいけない」ということのようです。1回2回と勝負に勝つと、ついつい、過信が先に立つようになります。企業でも個人でも失敗するときは、成功した時です。過信が身を滅ぼしている場合が多いのです。常に、株式投資では、勝つ強い気持ちを持ちながら、自分の身の丈に合った資金力、能力で戦うようにしたいものです。
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2017年07月15日

顔色の悪い社長の株は買うな

顔色の悪い社長の株は買うな 何をやるにも健康でないと、計画を達成することは困難です。格言というより、当たり前で当然の言葉ですが、情報公開時代を迎え、単に企業の数字面だけでなく経営者、とくに最高責任者の人となりまで求められるようになってきました。

 かつては、企業の社長たるものが軽々に人前に出るもではないという考えが根強くありました。昔の殿様には家臣といえども簡単には目通りできなかったのと同じです。威厳を優先していたためですが、記者会見でも新社長就任の時や新年の年頭会見、周年記念などのめでたい時でないと社長は出て来なかったものです。

 IR時代の今日でも、つい最近までは、アナリスト対象の決算発表に社長が顔を出すことを嫌がっていました。アナリストに細かく突っ込まれるのが嫌だったのです。財務出身の社長なら数字に明るく得意でも、営業畑出身の社長にはアナリストの攻撃をかわすのは大変で、取り巻きが恥をかかせてはいけないと遠ざけていたからです。ある関西系の有力企業が東京でのアナリスト説明会に社長が出なかったため株価が大きく下げました。このため、「IRに社長が出ない会社の株は売り」といった新格言さえ登場したほどです。

 これまで、個人が経営者と顔を合わせるといえば、せいぜい年1回の株主総会くらいで、それもしゃんしゃん総会で終わっていましたから、じっくり経営者を観察することは困難でした。現在は社長自らがアナリストだけでなく、個人投資家の前でIRセミナーを開催し人生観から経営方針、足元の業績まで幅広く話す機会が増えるようになっています。

 とくに、個人投資家はアナリストのように数字にウエイトを置くのではなく、会社の取り組みや社長の考え、表情、声の調子、顔の色ツヤなど生身の人間としての経営者の姿にポイントを置いて投資判断をします。まさに、社長はIR時代の主人公役を演じる役者といえる存在です。もし、主役の顔色が不健康で悪るく、声に精彩がなかったらお芝居はつまらないものとなってしまいます。ましてや社長が酒焼け顔やゴルフ焼けで異常に黒かったりすると、投資家は大事なお金をその社長に預けることはしません。間接金融時代は銀行関係者と夜な夜な飲み歩いても許されましたが、直接金融時代の今日では個人投資家という多くの観客の前で、顔色、声、表情など主役にふさわしい立ち振る舞いが必要となっているのです。
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2017年07月13日

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ

【過去の記事を紹介=2010-09-01 10:20:23】

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ アメリカの格言の『相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、幸福感のなかで消えて行く』とほとんど同じ内容です。相場の寿命と言ったらよいのでしょうか、相場のサイクルを見事に表現した格言です。投資家の心理はほとんど世界共通で、目の前にあるものを見て判断しますので、良い材料が出れば強気となり、悪い材料が相次ぐと弱気になるものです。サブプライムローン問題のように大きな悪い材料が表面化し悲観人気一色になって来ますと、実は新しい相場の芽が育まれるのです。
 底値圏での投資家心理はどこも同じだと思います。日米で少し違うところと言えば、「日本人はおだてに弱い」ということではないでしょうか。日本の場合は、アメリカ国民のように「みんなハッピー」では天井を打たないで、「あんたが一番」とおだてないとその気にならないことです。このため、天井形成がアメリカなどと違った動きになることです。
 1989年当時の日本は国民1人当りGDPが世界第2位を誇り、日本の不動産会社がアメリカの一等地を買い漁り、その経済力の強さから「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とおだてられ、当時4万円に迫っていた日経平均については外国証券系などから10万円は速いとの観測も出されました。これにおだてられた国民がその気になり幸福感に浸りました。しかし、日経平均は急落となりました。この格言から学ぶことは、こうした「おだてに弱い日本人」の心理を巧みに利用して天井をつけさせ、その一方で売り逃げた外国人投資家が存在したことです。実際、90年は年間で個人が売り買い差し引きで14億6000万株買い超したのに対し、外国人投資家は18億株売り超して逃げていたのです。
 長い間、日本人は基本的に外国人コンプレックスがあり、横文字に弱く外国人の言うことなら鵜呑みにしてきました。幸い最近の日本人投資家は賢くなり、サブプライム問題の表面化した07年夏以降、外国系証券から日経平均2万円説が出ましたが、日本の投資家は惑われませんでした。しかし、国民性として「おだてに弱い」ことは簡単には無くなるものではありませんので、またいつの日か新たな「おだて」を編み出してくるか気は抜けません。
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2017年07月11日

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)

【過去の記事を紹介=2010-08-30 10:07:17】

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と) なんでもそうだろうが、物事を始める時というものは、情熱とヤル気が満ち溢れている。決して、悪いことではないのだが、往々にして、強い情熱がむしろ邪魔になって、カラ回りすることは多々ある。
 株の場合もそうだろう。勉強を始めたのはいいが、打ち込み過ぎて、周囲の状況が見えなくなり、自分の見方だけが正しいと思い込むようになってしまうと、ほとんどの場合、見通しは外れる。その結果、もう止めたとなる。
 では、勉強しなくていいのか。そうではない。物事を始めると、多かれ少なかれこうした気持ちは避けて通ることができないからだ。
 たとえば、筆者が、高校野球の練習で100本ノックを思い出す時、最初は、「さあ来い」とヤル気満々。それが30本あたりからノックをする監督、つまり「相手」(対象物)にハラが立つようになる。さらに、それが過ぎると、今度は「自分」にハラが立ってくる。なんで、こんなくだらないことをしているのかと、自分自身がバカバカしくなる。そして最後に来るのが、「ヤル気」や「相手に対するハラ立ち」、「自分に対するハラ立ち」がなくなる。疲れて考えることができなくなるためだ。それを「無心」と呼ぶのではないか。体が勝手にボールに反応して、自然に動くようになる。実戦の試合ではいちいち感情を入れて考えていたのでは間に合わない。この境地になれば、邪念を入れず、淡々と、やるべきことをやる、ということにつながるのだろう。株という大きな勝負では、自分に克つことが大切と思われて仕方ない。
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2017年07月08日

相場のリズムが狂ったら身近な銘柄で立て直せ

相場のリズムが狂ったら身近な銘柄で立て直せ 野球でもそうですが、スランプは突然、来るものです。自分では調子の良かった時のままの気持ちでも、どこかが狂ってズレているのです。知らず、知らず、ヘッドアップしたり体重移動がうまく行かなかったり。要はリズムが狂っているのです。このように打撃のリズムが狂ったときは、ボールを遠くへ打つ練習ではなく、バットを短く持ってトスバッティングといわれる練習をします。遠くへ飛ばすことより、バットの芯へ、しっかり当てる練習です。ボールをしっかり見ることができるようになり、ヘッドアップは直ります。

 勝負事のひとつでもある株の投資もまったく同じです。振り返って見てください。皆さんが、投資する最初のうちは、慎重に、謙虚に、よく相場を見て大儲けより着実に儲けることに心配りしているものです。それが、儲けが重なるようになると、つい有頂天になって、謙虚さはどこかに消えて、大きく儲けることばかりに気がいっているはずです。いわゆる、ヘッドアップしているのです。こうなって、リズムが狂ったら、トスバッティングと同じように相場を見つめることに立ち返ることです。

 以前から、何回も投資したことがあり、よく知っている銘柄。あるいは、父親の勤務していた会社の株。自分たちの町に工場のある会社の株など、身近な銘柄で仕切り直しすることです。動きも、あるていど分かっているため無理をする気持ちがなく素直な気持ちで相場に向かうことができます。買うたびにチャブツクようになったら、ぜひ、身近な銘柄でリズムを取り戻してください。
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2017年07月06日

相場の極意は見ざる言わざる聞かざる

【過去の記事を紹介=2009-12-17 10:04】

相場の極意は見ざる言わざる聞かざる 米(コメ)相場の神様とまでいわれた本間宗久が残した相場金言集「三猿金銭録」の中心をなす考え方といわれるものです。本間宗久は多くの金言、今でいう格言を残していますが、相場において最終的には人の意見に惑わされず、自分で考えて決めなさい、ということが言いたかったようです。

 3匹の猿が目、口、耳を手でふさぎ、見ない、言わない、聞かないという、「見ざる、言わざる、聞かざる」の、あの日光東照宮の猿の彫刻は有名です。一説では子供の頃は、大人のよくない行動を見たり、口にしたり、聞いたりしないで習い事に一生懸命になりなさいという教えといわれます。しかし、今日では、低俗な情報の氾濫に伴って犯罪の低年齢化が進むなど、3匹の猿の教えが通用するのはなかなか難しいことです。

 かつての証券会社では、たとえば店頭は現在と違って、多くの常連客などで賑わい、全体相場や個別銘柄についての話題が飛び交っていました。投資家もこうした話題を求めて証券会社の店頭に出かけて行くのを楽しみにしていたものです。しかし、こうした話題を参考にするのはよいけれど振り回されないで、最終的には自分自身で売り買いの判断を決めなさい、つまり、見ざる、言わざる、聞かざるのスタンスで、自分の考えを大切にしなさいという教えです。

 今でも、都内には昔の面影を残した証券会社の店舗はありますが、多くは、ネットでの取引になり、あるいは店頭も銀行以上に綺麗になって、しかも、営業カウンターの社員もアナリストレポート以外のことには答えてくれません。したがって口、耳から入ってくる情報は非常に少なくなり、最近の情報はネットによる目からのものが中心となっていますし、不確定な情報が多くなっています。とくに、今日の投資家は「見ざる」ことに心することが大切です。

 むしろ、最近は経営面において、経営者同士の交流会、勉強会などが活発で目、口、耳から入ってくる情報が非常に多くなっています。経営者にとって、情報収集は非常に重要なことですが、自社の実力を忘れて勢いに流されてしまうとバブル崩壊の二の舞になりかねません。経営者こそ孤独な存在ですから、最後は「見ざる、言わざる、聞かざる」を実践することが大切ではないでしょうか。
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2017年07月04日

株は千里を行って千里を帰る

【過去の記事を紹介=2009-12-17 10:04】

株は千里を行って千里を帰る 虎は1日に千里の道を往復するという中国の諺からきている言葉です。普通、ここでいう虎の場合は2つの意味で使われています。(1)1日で千里も往復するという元気、勢いのよさを表す場合、(2)自分の子供のことを想って千里の道でも帰ってくる、という子供を想う親の気持ちを表している場合、の2つです。

 株式の格言で使われるときは、勢いのよさを表す言葉として捉えられているとみてよいでしょう。ただ、込められている意味合いとしては、気をつけなさいという注意が強いように思われます。つまり、虎は行く(値上り)だけではなく、帰って来る(値下がりする)という両面をみることが大切ということです。

 「虎のように元気よく値上りする銘柄ほど、元のスタート位置に戻るのも早い」という意味です。したがって、有頂天にならず、深追いは避けたほうがよいと説いています。とくに、1日に千里を行って千里を帰るという虎のように勢いのある銘柄となると、そう多くはありません。

 ほとんどの場合は、「仕手株」といわれる人気株が虎の千里に当てはまる銘柄です。何年もかけて、数倍に値上りする場合は、下げる時、つまり元の位置に帰って来る場合も多くの時間がかかりますが、短期間に急騰した銘柄は、短期間に急落することが多いことから、このような言葉になっていると思われます。

 類似した格言に、『急騰は急落に通じる』、『短期急騰ほど往って来いは早い』などがあります。往って来い、とは元の水準まで戻るという意味です。かつては、中山製鋼、グリコ、三光汽船などの北浜仕手株といわれた銘柄が短期急騰、短期急落となったものですが、最近では新興市場の小型銘柄に、虎の千里に当てはまるような銘柄が多いのではないでしょうか。昔のように仕手が介入したためではなく、発行株数が非常に少ないところへ人気が先行するため急騰につながることがあります。

 世の中はすべてにおいて、スピードアップしていることは間違いありません。経営ものんびりはやっておれないのは事実ですが、短期間での成長を狙うと消えて行くのも早いことを肝に命じておくべきでしょう。
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2017年07月01日

株を買うな時を買え

株を買うな時を買え=犬丸正寛の相場格言 当たり前のことですが、証券会社で買い注文を出し、その注文が成立すれば、お金を払って受け取るのは「株券」であって「時間」ではないことは言うまでもありません。しかし、本当に欲しいのは株券でしょうか。株券を物としてみた場合は、もしも倒産したら何の役にも立ちません。このため、株の入門テキストにある通り、株券を所有することで発生する価値が株式の魅力なわけです。とくに、現在では、株券自体が発行されない時代です。

 株を所有する目的は、(1)キャピタルゲイン(値上り益)、(2)インカムゲイン(配当金、優待)、(3)経営参加、の3つです。特に、個人投資家にはキャピタルゲインが最大の魅力です。そのキャピタルゲインを狙う際に大事なのが、「時間」ということです。つまり、内容の良い銘柄ならいつでも上がるかといえば、そうではありません。世界的銘柄といえども、いつでも活躍するということではありません。その季節にはその季節の花が咲くように、株にも季節感があるのです。

 株を「時間」に照らし合わせてみる場合は、「短期的」と「中長期的」な視点があります。短期的にはその銘柄が過熱していないか、マーケットの流れや人気にマッチしているか。たとえば、今の市場では値段の高い銘柄が人気か、あるいは値段の低い銘柄が人気か、といったことがあります。

 長期的な視点では、「ソーシャルニーズの変化」ということが大切です。時間が経ってみれば、時代の変化は分かりますが、渦中にあれば分かり難いものです。かつては、輸出関連銘柄が下げれば、内需関連が活躍したものです。しかし、昨今の相場では、輸出関連株以上に内需関連株が大きく下げています。これも、少子高齢化による国内マーケットの縮小という時代的変化です。

 今は立派な会社でも時代の変化、ソーシャルニーズの変化に対応できなければ極端な場合、倒産だってありうるのです。長期投資をする際、あるいは企業経営においては、特に、長期的観点での「時を買え」は、「時代の変化」の大切なことを教えといえるのです。
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2017年06月29日

買い落城の安峠・売り落城の高峠

【過去の記事を紹介=2009-07-16 17:00】

買い落城の安峠・売り落城の高峠 落城とは、言うまでもなく戦いに敗れて城を明け渡すこと。峠とは、ここでは「フシ」「転機」と受け取ってください。安峠は底値、高峠は天井の意味です。これも当たり前の話ですが、戦いには必ず相手がいるのですが、しかし、株式投資については、「自分で銘柄を研究して投資をするのだから相手は関係ない。戦いがあるとすれば自分の欲との戦い」と思われている方も多いことでしょう。確かに、最終的には自分の欲との戦いですが、実際には欲があろうとなかろうと投資家はマーケットという戦いの場にさらされているのです。弓矢や砲弾こそ飛んできませんが、投資家の「欲」につけ込んだ心理戦なのです。

 戦国時代には全国あちこちで大小の戦いが繰り広げられたとありますが、武田信玄と上杉謙信のような大きな戦もありました。株式市場でも小さな相場、大きな相場が展開され、そこでの戦いの相手は「買い方」と「売り方」です。参加者ということでいえば、外国人投資家、生損保・投信・郵貯・年金などの機関投資家、一般企業、金融機関、団体、個人など非常に多岐にわたっていますが、厄介なのは、これらの投資家を買い方、売り方と決めつけることができないことです。買った株は売却しないと戦いに勝ったことにならないからです。したがって、昨日までは買いの強い味方だと思っていたが、今日は売りに回って敵となるのです。株式市場のほうが戦国時代より信用できない世界です。

 現在は外国人投資家が大きな戦いを仕掛けていますが、10数年前までは仕手筋による戦いでした。武器には信用取引が使われました。信用取引はお金を借りて株を買う、あるいは株券を借りて売却するという行為です。仕手筋はほとんどの場合、「買い方」で、戦う相手は信用で株券を売る「売り方」(カラ売り)です。三光汽船、グリコ、住友鉱山、帝国石油、不二家、中山製鋼など昭和40年代には、こうした信用取引を利用した買い方と売り方の戦いが数多く見られたものです。まさに、昔の戦国時代に匹敵するような乱世ではなかったかと思います。こうした仕手戦は信用取引という武器の使用期間が6ヶ月という制限のあったため勝敗の白黒がはっきりしたものでした。

 破れた買い方の場合は、信用取引のお金を返すために処分売りをしたところが底、即ち、買い方落城の「安峠」となり、売り方が敗れる場合は損を覚悟で株券を買い戻して返す、つまりこれを踏み上げとかイレ上げといいますが、売り方の落城となるわけで相場は高値をつける「高峠」と教えています。現在では昔のような仕手筋はいないようですが、外国人投資家を仕手筋と置き換えれば納得できることは多いと思います。今の外国人投資家はM&Aで日本の企業と戦い、最終的には日本の個人投資家に彼らが買い込んだ株を肩代わりさせるような戦いをやっているのではないでしょうか。外国人にやられない大和魂を見直したいものです。
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2017年06月27日

見切り千両、損切り万両

【過去の記事を紹介=2009-07-14 17:00】

見切り千両、損切り万両 見切ることには千両の価値があり、損切りすることには、その10倍の万両の価値があるという意味の格言です。

 株式投資においては、買いよりも売りのほうが難しいと言われますが、特に難しいのが「損切り」なのです。買う前に「損切りラインを決めておき、それを確実に実行する」と自分に言い聞かせていても、実際に買った後に値下がりすると、「きっと戻るはずだ」という根拠のない願望が、人間の心を支配するようになりがちです。

 「悪手が悪手を呼ぶ」という格言もあります。なんとか損失を取り戻そうと焦り、結果的に悪手を連発して、深みにはまってしまうこともあります。こうした悪循環に陥ると、なかなか抜け出すことはできません。

 そして損失が大きくなればなるほど、心理的にも追い込まれて、損切りすることがもっと難しくなるのです。もちろん、待っていれば願望どおりに戻ることもありますが、待っている間は資金効率が悪くなります。重要なのは資金を温存することです。したがって、致命的な損失を受けて手遅れになる前に、損切りを実行することが必要になってくるのです。

 「しまったは仕舞え」という格言もあります。誰にでも失敗はあるものですが、人間というのは、なかなか自分の失敗を認めることができません。しかし失敗に気がついたら、とにかくいったん潔く損切りして、その犠牲を無駄にしないで、次回の最善手を考えるべきでしょう。

 企業経営においては、成長を加速させるために、積極的な投資で事業を拡大させることや、新規事業に進出することは当然の戦略です。ときには、社運を賭けて大型のM&Aを実行することもあります。

 しかし見込み違いは必ずあります。どんなに周到な準備をしていても、思惑どおりに進まないこともあります。時期が悪かったということもあります。こうした場合に重要なのは、その事業を強気に継続するのか、あるいは勇気ある撤退を決断するのかということです。

 見込みが外れた事業を継続する場合、勝算があって信念を貫くのと、負けを認めるのが嫌で意地を張っているのとでは、大きく異なります。株式投資でも商売でも見切りは大切です。損切りをしたときは悔しくても、残った資金があれば、次の売買でその損失を取り返すことも可能です。損失を拡大させることは、なんとしても避けなければなりません。企業の存続そのものが危うくなることは、過去の数々の例が示しています。
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2017年06月24日

買い上手より売り上手

買い上手より売り上手 株式投資の真髄に近い言葉だと思います。買いにばかりにこだわるのではなく、それ以上に売り時の勉強をしなさいということです。

 これまで、多くの投資家の皆さんと接し、投資相談を受させていただいて感じたことは、ほとんどの投資家の方が、「買う」ことに神経を使われ、買い上手になろうとされていることです。もちろんそれは、決して悪いことではありませんが、買う時というのは、あわてなくても十分間に合いますので買い上手だけでなく、売りも考えた投資スタンスをとることが大切です。

 皆さんの投資スタンスをみていますと、正確にデータをとったわけではありませんが、うまく買おう、いい銘柄を買おうという意識が8割ていど、残り2割ていどが売りについてのものと見受けられます。しかも、売りについての考えは、どういう状況になったら売る、といった明確なものではなく漠然としたもののように感じられます。

 「買う」という行為では、銘柄選びと買うタイミングに分けて考える必要があります。時流に乗り、テーマ性があり、業績のよい銘柄を選ぶことが大切であることは言うまでもありませんが、ここで、さらに大切なことは個人投資家の方が、「この銘柄の良さに気がついたのは自分だけである」といった錯覚に陥らないことです。残念ながら、個人は情報収集力に優れた機関投資家には勝てませんし、銘柄レポートについても通常の商取引と同じように小口客より大口客が大切にされるはずです。

 つまり、一般の投資家の知った情報はすでにその情報で買っている人がいるのです。ですから、買いのタイミングは大口投資家がひとわたり買ったあとで、軟調となったところでも十分間に合うということです。「底値100日、天井3日」の格言が、今回の言葉と非常に近いものです。

 とくに、天井をつけて株価が下げに転じるときは一瞬です。あなたの周囲でどのくらいの人が強気になっているか、あるいは自分自身の中で目標値段を次々と上方修正していないか、といった売り時の研究が大切です。商売でも株式投資でも買うことは、お金さえあれば難しいことではありませんが、売るという行為はなかなか難しいものです。
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2017年06月22日

相場は人気7分に材料3分

【過去の記事を紹介=2009-07-14 17:00】

相場は人気7分に材料3分 人気を分解すれば「人」の「気」となります。気(け)とは、ざわめきや人の気配の多いこと、つまり、多くの人が集まり、注目している状態ということになります。投資する場合は、多くの人が注目するだろう、と思われる銘柄の中から選ぶことが大切、と教えています。『人気を知ることが相場に克つ道』とも教えています。

 人気とは、なかなか難しいものですが、案外、ヒントは身近にもあります。空気がきれいで、おいしい水のある田舎でも人が集まらないと寂しく、土地の値段も上がりません。歌は上手なのになぜか人の集まらない歌手、勉強がよくできて真面目だが、なぜかモテない男子学生、同じ商店街にあってなぜか売れる店と売れない店など、数えれば、きりがないほどです。

 仮に、商店街で隣り同士に魚屋さんがあったとします。どちらも、新鮮さは同じ程度なのに、不思議と片方が売れて、もう片方には人が寄り付かないことがあります。こういった場合、しばらく眺めていますと、売れている店は、掛け声も大きく威勢のよいことが分かります。ところが、もう一方の店は、人のよさそうな店主ですが、声を出すこともなくおとなしいのです。人間的には、おとなしい店の主人がすばらしいかもしれませんが、商いをやっている以上は売れてナンボの世界ですから、やはり威勢のよいのが人気の基本ということになるのではないでしょうか。

 銘柄を見るときは、業績がよいか、財務内容はどうかなどのデジタル的な材料面に先ず目が向きます。決して、間違いではありませんが、さっきの元気のいい魚屋さんと、おとなしい魚屋さんの例えのように、業績だけではだめなのです。1株利益が同じであっても、人気をはかる投資尺度のPER(株価収益率)が、一方は40倍、片方は20倍ということが起こります。もちろん、PERは高いほうが人気の高いことを現しています。1株利益が同じであっても、こうした人気に差が生じるのは、発行株数の多少、先行きに対する展望、知名度、分かりやすさ、親しみやすさ、一等地に本社がある、経営者への信頼性や親しみやすさといった、どちらかといえば人間臭さのあるアナログ的な要素によるところが多いのが特徴です。格好がよくてサービス精神のある歌手や俳優に人気があるのと同じように、銘柄も格好のいいのが人気があるのです。

 株式投資で、「人気」を理解するうえで有名な言葉があります。経済学で著名なケインズ先生は、株式投資は「美人投票のようなもの」と言っています。自分好みの美人を選ぶのではなく、多くの人が誰を美人と思うかを予想することが大事であると著しています。自分でよいと思う銘柄より、多くの投資がよいと思う銘柄を選ぶことが儲けるコツというわけです。
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2017年06月20日

急がば回るな(見送りの姿勢)

【過去の記事を紹介=2009-07-13 17:00】

急がば回るな(見送りの姿勢) 先日、深夜のテレビでのゴルフ番組だったと思いますが、『急がば回るな』とありました。ゴルフの世界で、「回るな」とは、どういうことを意味するのか、よくは分かりません。遠くで雷の稲光がしたら「回るな」ということかもしれません。あるいは、無理をして大きい池を越えて飛ばそうとするなと言うことかもしれません。しかし、株には大いに参考となる言葉です。

 本来は、人生、ビジネス、株式投資でも『急がば回れ』です。急ぐ時ほど、近道をしたくなるのは人の常です。早く結果を見たい、早く果実を手にしたい。よく言えば向上心が強く、やる気満々と言えます。しかし、勝負ごとは、ほとんどの場合、急ぐほどうまく行かないものです。ゴルフで打ち急げば、上半身と下半身のスイングがアンバランスとなってミスショット。気持ちが先に行って、ボールの行方を少しでも早く見ようとすればヘッドアップでボールはわずかしか飛んでくれません。

 勝負ごとというものはスポーツだけではありません。人生だって、ビジネスだって、株だって戦いであり勝負です。サバンナに生きる動物のように、本来は食うか食われるかが生命体の本来の姿です。ビジネスで負ければ倒産。もちろんツキもありますが、人生で遊び・快楽に負ければ、野球でいえばユニホームを着てベンチに入ることができません。

 昔の人は、『あわてる乞食はもらいが少ない』とも言いました。勝負ごとに対する「急ぎの気持ち」を抑えることの大切さを教えています。大きい勝負を仕掛ける時ほど、深呼吸をして、すぐにとりかかるのではなく、辿りつく道がいくつあるかくらいを見極めるゆとりが大切でしょう。そして、時には、この言葉のように『回るな』という、見送りの姿勢も必要でしょう。

 特に、相場の世界では、『明日もマーケットは開く』のです。難しく、無理だと思えば投資を見送るべきです。『知らない、分からないものには手を出すな』、『買うべし、売るべし、休むべし』などの教えもあります。1株、2株の小口で超短期売買なら、むしろ急ぐことが重要でしょう。ゆっくり構えて、「回り道」していたら儲けのチャンスはなくなります。しかし、株式投資が人生の全てではありません。営みの中の一部分と位置づけ、人生を豊かにしてくれるものとして取り組むなら、「急がず」、そして、「回らず」の見送りの気持ちも大切でしょう。
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2017年06月17日

希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である

希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である 「人間なんて小さい存在、すべては天まかせるべし」、「明日には明日の風が吹く」といった堂々たる気構えの人生も悪くはないし、現にそういう人生を送られている人もいるでしょう。しかし、限られた時間の中で、「この世は私が私になるところ、あなたがあなたになるところ」(相田みつお氏)であり、自己実現を果たそうとすれば悟り人のように泰然と構えてばかりはおられません。

 とくに、昔のように殿様まかせの時代なら、先行き人生も決まっていましたから希望的観測も仕方なかったと思いますが、自己責任が定着している今日では自分の人生は自分で決め実行が求められ、希望的観測は許されない時代です。ましてや、株投資では、買った後で、「上がってほしい」という希望的な見立てでは成果は難しいといえます。現実のマーケットを直視しプラスとマイナスに仕分けし現実に即した相場見通しに基づいて大切な資金を投じる時代ではないでしょうか。
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2017年06月15日

買いたい時は3日待て

【過去の記事を紹介=2009-07-10 17:00】

買いたい時は3日待て 買いたいと思った時は、ほとんどの場合、思い入れが強く、気持ちが一直線になって余裕がなく、反対の動きなどは考えないので、深呼吸して、1、2、3と数えるくらいの気持ちで3日くらい待ちなさい。3日経って、それでもなお自分でいいと思ったら買ってみなさいという教えです。
 昔と違って、証券会社の店頭で、客同士が銘柄感を交わし、意気投合して、この銘柄しかないと熱くなることは、今では、なくなりましたが、それでも、雑誌、新聞、テレビ、各種のレポートなどで紹介されると買いたくなるのが投資家心理です。
 しかも、人間には小さい頃から、欲しいものは今すぐ手に入れたいという欲求本能がついていますから厄介です。玩具を買って欲しいと泣き叫ぶ子供の心理です。大人になればこうした幼児性は取れるものですが、株式投資になると、どういうわけか分別のあるベテラン投資家でさえ小さい頃の本能が頭をもたげて、熱くなって、かき立てられるように株買いに走る傾向があります。
 亡くなった弟が証券会社の支店で営業をやっていた頃、ノルマがあって、今日はこの銘柄を営業マン1人当り、数万株顧客に買わせるようにという支店長のきつい叱咤命令があったそうです。弟の勤務していた店だけでなく、昔はほとんどの証券会社でこのような大量推奨販売のノルマ営業が当然となっていました。
 昔は、業界トップの野村證券のことをノルマ証券と呼んでいたほどですから。そういう時の弟はひたすら下を向いて支店長の嵐のようなきつい言葉が頭の上を通過するのを絶えてガマンしていたといいます。
 そして、多くの営業マンが買い込んだ3日後くらいにその推奨株を買うと、おもしろいほど儲かってお客さんに喜んでもらったと言っていました。多くの営業マンの買いが一巡すると、売り物に押されて、3日目あたりから安くなるからだそうです。もちろん、今はこういう営業スタイルは全くありませんが、相場欄を見て、高い銘柄があると買いたくなる心理は今も以前も変わりはないようです。
 経営でも、即断即決など、スピード経営がもてはやされていますが、『段取り7分』といわれるように事前の準備はスピード経営だからこそ大切ではないでしょうか。とくに、規模の小さいベンチャー企業の経営者の方々は決まって、スピード経営を口にされますが、それで挫折した企業もたくさん見てきました。「早い決断、後の大きい後悔」という言葉を経営者は心に留めておいてほしいものです。
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2017年06月13日

大回り3年、小回り3月(日柄のフシ目)

【過去の記事を紹介=2009-07-09 17:00】

大回り3年、小回り3月(日柄のフシ目) 源氏鶏太さんのサラリーマン小説に、「三日三月三年」がありました。入社して3日目に学生時代と違う職場の空気が嫌になり、3カ月目には上司や同僚など人間関係が嫌になり、3年目には今の仕事が本当に自分に向いているのだろうかと仕事が嫌になり、それらをそれぞれ乗り越えて一人前のサラリーマンに育って行くというストーリーだったと思います。株にも同じように日柄のフシ目があります。

 小回り3月は、「人のウワサも75日」から来ていると思われます。昔は土曜日も株式の売買が行われていましたので、1ヶ月の立会い日数は25日の時が多く3ヶ月はちょうど75日になります。興味本位のウワサも75日も経てば新鮮さが消えて話題にならなくなるように、株式に対する材料も好材料だろうと悪材料だろうと色あせてしまい材料としての力がなくなります。したがって、好材料で上げてきた相場、あるいは悪材料で下げてきた相場も3ヶ月経過すれば、ひとまず天井打ち、あるいは底入れするので買いはいったん利食い、カラ売り(株券を借りて売ること)は買い戻すのがいいと教えています。現在でも、信用取引を利用して買った銘柄が3ヶ月経った時点で儲かっていなかったら期日いっぱいの6ヶ月間も粘らないで処分するのがよいといわれ、信用買いのメドとして使われています。

 3ヶ月目が信用取引などを利用した比較的短期売買のめどとして使われるのに対し、3年目は中長期での日柄のフシとして使われます。買った銘柄をいつまで持っていようと誰からも文句を言われない現物買いでも、3年も持てば源氏鶏太さんの小説のように「本当に自分に向いてる仕事だろうか」と思うのと同じように、「この銘柄をこの先も持ち続けていいのだろうか」と思うようになります。最初はいいと思って長く持ち続けようと思った銘柄でも、ほかの銘柄が軽やかに動いたりすると目移りするようになってしまうものです。女性投資家より男性の投資家にこの傾向が強いようです。

 終身雇用制度の崩れた今の状況では新入社員の定着率は極めて悪くなっています。空気が合わないというだけで3日目くらいで辞めてしまうケースも結構あるようです。「3日3月3年」を乗り越えて、1つの職場で定年まで働こうという鶏太さんのがんばろう物語ではなくなっています。少子高齢化で生産人口が減少する日本では従業員確保面から「3日3月3年」はキーワードとなってくるのではないでしょうか。また、安定株主の確保面からは3年ごとに株主向けのメリハリの効いたIRイベントなどを実施することも必要だろうと思います。


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2017年06月10日

思いつきでの売買は大ケガのもと

思いつきでの売買は大ケガのもと 相場は一見、時の流れに身をまかせるかのように気まぐれに動いているようにみえても、実際は人間にとって命から2番目に大切なお金を動かしているのですから、思いつきで投資して儲かるほど単純なものではないと戒めている言葉です。

 たしかに、景気が大きな底入れから回復に転じているような時は、何を買っても儲かるような時もないとはいえません。むしろ、そういう局面ではあれこれ理屈を言うより、思いつきやひらめきの単純さで買った方がよい場合もあります。

 しかし、それは偶然に景気回復局面に出くわしたからにすぎません。今までうまくいったからといって、いつまでも景気が好調という単純な発想を続けていますと、仮に、その景気が天井圏だったとしたら大きな下げに見舞われ、損失が出ることは明らかです。

 プロ野球は年間140試合程度あります。この140試合をどう戦っていくかをチームのリーダ達は考えているのです。年間のチーム勝率が6割を超えれば、リーグでの優勝が可能になります。監督、コーチのみなさんは、140試合中、6割に当たる84勝以上に、いかにもっていくかを考えて戦っているのです。決して、思いつきだけで戦っているのではありません。思いつきの野球ではリーグ優勝はできません。選手一人一人を知り、適材適所で力を発揮させることのできる監督が優勝の美酒を飲めるのです。

 株式投資もまったく同じです。選手にあたるのが個々の銘柄であり、その銘柄がどのような局面で活躍するのかなどを研究しなくてはいけません。もちろん、あれこれ考えたり研究した末で、ジャッジ(決断)しなくてはいけないときはヒラメキのような直感も大切だろうと思います。しかし、そうしたヒラメキも日ごろの考える行動の積み重ねの中から生まれてくることを知るべきです。

 ツキやヒラメキは単純な日ごろの思いつき生活スタイルからは、決して生まれてきません。まして、経営においては、株式投資以上に考えることが大切です。株式投資なら自分だけのこととして片付けることもできますが、会社には従業員やその家族、さらには関係取引先もあります。経営トップの軽率な思いつき経営では会社を破綻に追い込んでしまう可能性がありますし、現実に上場企業の中からも「思いつき経営者」によって倒産したところもあります。とくに、思いつきは、過去の成功に頼った自惚れから派生する場合がほとんどですから、株式投資も経営も謙虚さを失ってはいけないといえるでしょう。
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2017年06月08日

釣りも株も魚のいるところでやれ

【過去の記事を紹介=2009-07-08 17:00】

釣りも株も魚のいるところでやれ 当たり前の話です。何を今さら、との思いもあるでしょう。ところが、意外と魚のいないところで、糸を垂らして、ご満悦に浸っていることはあるのではないでしょうか。

 特に、優秀な釣竿など道具がすばらしいと、ついつい、持ち物に頼ってしまいがちです。道具が良いのだから釣れるはずだと。同じようなことは、われわれサラリーマンのゴルフにも似ています。飛ばしや石川遼プロと同じドライバーを持つと、自分も300ヤードのドライバーが打てる気持ちです。もちろん、それが悪いということではありません。仮に、安いゴルフクラブを使っていると、「道具が悪いから飛ばないのだ」と、逃げてしまいます。高い値段のゴルフ道具や釣り道具なら、もう言い訳はできません。あとは「練習」あるのみです。その意味では、良い道具効果は大いにあります。

 ただ、ゴルフと釣りの違いは、ゴルフボールは止まっています。しかし、魚は餌を求めて動き回ります。最近の異常気象で、魚の居る場所も変わっているのではないでしょうか。以前なら、よく釣れた場所も釣れなくなっているのではありませんか。

 この意味では、株式投資はゴルフより釣りに似ているようです。相場における銘柄も魚のように絶えず動き回っています。しかも、気象変化と同じように、経済も従来とは違った動きをするようになっています。従来の常識が通用し難くなっています。自分では魚が居るはずでも、的外れの可能性はあると思います。

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2017年06月06日

相場はご馳走から食べる

【過去の記事を紹介=2009-07-06 17:00】

相場はご馳走から食べる 小さいころは、おいしいものは残しておいて、最後に食べたものです。食べもののなかった戦後の食事では、次は、いつおいしいものが食べられるか分かりません。

 相場は、まったく逆です。何はさておき、おいしいご馳走から、どんどん先に食べて行きます。もちろん、おいしくないものは後回しです。相場で、おいしいものとはなんでしょう。多くの投資家が上がるであろうと思うところの「材料を持った銘柄」です。株にとって、時代を超えた定番の日本料理のご馳走はやはり、「企業業績」です。そのほかに、「旬の食材」のように、季節の食べ物。その旬材は、企業と株価の場合、新製品であり新技術であり、あるいは国策などに沿ったテーマなどということになります。

 以前、ある相場のベテラン氏が、「株は材料が5つ以上あれば必ず上がる」と言っていました。これは、食卓に5品もあれば、人をもてなすには十分のご馳走ということにも通じるものです。

 マーケットでは、業績がよくて、人気材料のある銘柄、いわゆる旨い銘柄から買われて行きます。そして、お腹が一杯になってくると、「最後は漬物にお茶漬けがいい」ということです。この、お茶漬けに匹敵するのがマーケットでは「出遅れ株」ということです。さらに、最終場面では、「もっとヌカ臭い漬物が欲しい」、銘柄なら、破綻するかもしれないような、いわゆる「ボロ株」まで買います。そこまで行けば、「宴が終わって」、「お開き」、「ご苦労様」、となります。宴の終わりに大金を相場につぎ込むことのないように。
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2017年06月05日

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)

【過去の記事を紹介=2009-07-03 17:00】

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と) なんでもそうだろうが、物事を始める時というものは、情熱とヤル気が満ち溢れている。決して、悪いことではないのだが、往々にして、強い情熱がむしろ邪魔になって、カラ回りすることは多々ある。

 株の場合もそうだろう。勉強を始めたのはいいが、打ち込み過ぎて、周囲の状況が見えなくなり、自分の見方だけが正しいと思い込むようになってしまうと、ほとんどの場合、見通しは外れる。その結果、もう止めたとなる。

 では、勉強しなくていいのか。そうではない。物事を始めると、多かれ少なかれこうした気持ちは避けて通ることができないからだ。

 たとえば、筆者が、高校野球の練習で100本ノックを思い出す時、最初は、「さあ来い」とヤル気満々。それが30本あたりからノックをする監督、つまり「相手」(対象物)にハラが立つようになる。さらに、それが過ぎると、今度は「自分」にハラが立ってくる。なんで、こんなくだらないことをしているのかと、自分自身がバカバカしくなる。そして最後に来るのが、「ヤル気」や「相手に対するハラ立ち」、「自分に対するハラ立ち」がなくなる。疲れて考えることができなくなるためだ。それを「無心」と呼ぶのではないか。体が勝手にボールに反応して、自然に動くようになる。実戦の試合ではいちいち感情を入れて考えていたのでは間に合わない。この境地になれば、邪念を入れず、淡々と、やるべきことをやる、ということにつながるのだろう。株という大きな勝負では、自分に克つことが大切と思われて仕方ない。
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2017年06月03日

人は人 我は我なり、株もまたしかり

人は人 我は我なり、株もまたしかり(個性の違い) 『人は人 我は我なり、されど仲良き』との教えが昔よりあります。人が、ひとりでは生きられず、多くの人との触れ合いの中で生きる以上、「自分はこれでよいのだろうか」、「社会に役立っているのだろうか」、「ほかの人にできて、なぜ自分にはできないのだろう」、などと思い悩むことは、昔から続く人の葛藤のようです。

 特に、人間には集団の中にいたいという集団帰属本能や集団の中で認められたいとの思いがあります。しかし、社会が豊かになり、価値観が多様化し複雑化するほど、人は全体像を掴み切れず、自分の位置に不安を感じるものです。どこに自分が居るのか不安です。特に、向上心の強いほど自分に対しイライラしたり、あるいは落ち込んだりするものです。反対に、人の言動が気に入らなくなって、不平不満が募る心理にもなります。こうした感情の昂ぶりを乗り越えるには、この言葉のように「人は人、我は我」と、自分を自立させる心の大切さを教えています。

 顔、形が、ひとりひとり違うように、生き方も違っていいのです。株も同じです。銘柄は、時には全面高相場となって、一斉に動く時もあります。しかし、多くの場合、動く時期、動く幅などは、ばらばらです。一緒に動くことは希です。そこには、その銘柄の持っている特性、個性によって動きが違うのです。まさに、人それぞれの個性の違いと同じです。

 仮に、その銘柄が動かないからといって、イライラすることはありません。その銘柄の動く時期は必ずやってくるのです。たとえば、全般の相場が動き難くなれば、小型の新興系銘柄が動くように。投資に際しては、決してイライラすることなく、日頃から、その銘柄の持っている特性を研究し、他の銘柄との違いを知ることこそが大切といえるでしょう。
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2017年06月01日

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)

【過去の記事を紹介=2009-07-03 17:00】

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と) なんでもそうだろうが、物事を始める時というものは、情熱とヤル気が満ち溢れている。決して、悪いことではないのだが、往々にして、強い情熱がむしろ邪魔になって、カラ回りすることは多々ある。

 株の場合もそうだろう。勉強を始めたのはいいが、打ち込み過ぎて、周囲の状況が見えなくなり、自分の見方だけが正しいと思い込むようになってしまうと、ほとんどの場合、見通しは外れる。その結果、もう止めたとなる。

 では、勉強しなくていいのか。そうではない。物事を始めると、多かれ少なかれこうした気持ちは避けて通ることができないからだ。

 たとえば、筆者が、高校野球の練習で100本ノックを思い出す時、最初は、「さあ来い」とヤル気満々。それが30本あたりからノックをする監督、つまり「相手」(対象物)にハラが立つようになる。さらに、それが過ぎると、今度は「自分」にハラが立ってくる。なんで、こんなくだらないことをしているのかと、自分自身がバカバカしくなる。そして最後に来るのが、「ヤル気」や「相手に対するハラ立ち」、「自分に対するハラ立ち」がなくなる。疲れて考えることができなくなるためだ。それを「無心」と呼ぶのではないか。体が勝手にボールに反応して、自然に動くようになる。実戦の試合ではいちいち感情を入れて考えていたのでは間に合わない。この境地になれば、邪念を入れず、淡々と、やるべきことをやる、ということにつながるのだろう。株という大きな勝負では、自分に克つことが大切と思われて仕方ない。
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2017年05月30日

幽霊と仕手は正体の分からないうちがいい

【過去の記事を紹介=2009-07-02 17:00】

幽霊と仕手は正体の分からないうちがいい 「幽霊の正体みたり枯れ尾花」という川柳がありますが、尾花とは、いうまでもなく秋のすすきです。夕暮れの薄暗い田舎道で、風に揺れるすすきの穂をみて幽霊が出たかと飛び上がったりするものです。その場所で、昔、若い娘が命を絶ったといった話を聞かされていたりするとなおさらです。だが、目を凝らしてよくみるとすすきの穂が何本か、風に揺れていると分かれば、「なんだ、すすきの穂か」と安心します。

 このように、正体が分からないと恐いことから、株の世界でも同じような使い方をします。ある日突然動き始めた銘柄を誰がどういう理由で買っているかが、分からないほど思惑が高まって大きい相場になりやすいという教えです。

 「仕手」とは、能楽や狂言の主役のことですが、株の世界では特定の銘柄を買い集めて人気化させる、いわば特定の銘柄に対し主導権を持った人、あるいは何人かの集りの集団を仕手筋と呼びます。ただし、昔と今と違うのは、昔はインサイダー取引規制や株価操縦規制などがなく、特に、昭和40年代初め頃までは中山製鋼、三光汽船、グリコなどの北浜仕手銘柄といわれる人気株が大きな相場をつけました。

 若干、時間をいただいて、仕手株に育つ過程を紹介しましょう。まず、仕手といえば理屈よりなりふり構わず儲けることが中心の関西の独壇場ですが、その関西の仕手筋が、目をつけた銘柄を買い上がることから始まります。そうすると、こんな業績の銘柄がこんな高値をつけるのはおかしいと、カラ売り(株券借りて売ること)が入ります。この時、決まってカラ売りをしてくるのは理屈優先の東京の投資家であることを関西の仕手筋は読んだ上で仕掛けてきます。最初は、東京に花を持たせる形で下げさせます。「やっぱり割高だった。われわれが正しかった」と思わせるのが狙いで、その後、関西の強力な買い上げに対し、東京系がますますカラ売りを仕掛けて、最後はカラ売りの買い戻しができないまでに人気化させるのです。中山製鋼では自殺者まで出たほどです。

 人気銘柄に育つ場合、仕手の正体が分からないほうが、思惑が思惑を呼んで大きな相場となります。早々と正体が明らかになると、資金量やクセなどが読まれてしまって、相場が大きくなり難いといわれています。現在では、まとまった株数に達すると当局に届け出なくてはいけません。つまり、正体を最初から明らかにして、昔の武士のように「われこそ・・・、尋常に勝負」とうわけです。買い方と売り方の間に入って仲裁する人も、いなくなりましたので、現在は正面から堂々と受けて立つ力量が求められる時代といえるでしょう。
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2017年05月27日

株は千里を行って千里を帰る

株は千里を行って千里を帰る 虎は1日に千里の道を往復するという中国の諺からきている言葉です。普通、ここでいう虎の場合は2つの意味で使われています。(1)1日で千里も往復するという元気、勢いのよさを表す場合、(2)自分の子供のことを想って千里の道でも帰ってくる、という子供を想う親の気持ちを表している場合、の2つです。

 株式の格言で使われるときは、勢いのよさを表す言葉として捉えられているとみてよいでしょう。ただ、込められている意味合いとしては、気をつけなさいという注意が強いように思われます。つまり、虎は行く(値上り)だけではなく、帰って来る(値下がりする)という両面をみることが大切ということです。

 「虎のように元気よく値上りする銘柄ほど、元のスタート位置に戻るのも早い」という意味です。したがって、有頂天にならず、深追いは避けたほうがよいと説いています。とくに、1日に千里を行って千里を帰るという虎のように勢いのある銘柄となると、そう多くはありません。

 ほとんどの場合は、「仕手株」といわれる人気株が虎の千里に当てはまる銘柄です。何年もかけて、数倍に値上りする場合は、下げる時、つまり元の位置に帰って来る場合も多くの時間がかかりますが、短期間に急騰した銘柄は、短期間に急落することが多いことから、このような言葉になっていると思われます。

 類似した格言に、『急騰は急落に通じる』、『短期急騰ほど往って来いは早い』などがあります。往って来い、とは元の水準まで戻るという意味です。かつては、中山製鋼、グリコ、三光汽船などの北浜仕手株といわれた銘柄が短期急騰、短期急落となったものですが、最近では新興市場の小型銘柄に、虎の千里に当てはまるような銘柄が多いのではないでしょうか。昔のように仕手が介入したためではなく、発行株数が非常に少ないところへ人気が先行するため急騰につながることがあります。

 世の中はすべてにおいて、スピードアップしていることは間違いありません。経営ものんびりはやっておれないのは事実ですが、短期間での成長を狙うと消えて行くのも早いことを肝に命じておくべきでしょう。
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2017年05月25日

出遅れ株は深追いするな(天井つかみ懸念)

【過去の記事を紹介=2009-07-01 17:00】

出遅れ株は深追いするな(天井つかみ懸念) 相場の最終場面で買われる出遅れ銘柄は、天井つかみとなる懸念が強いので深追いせず短期勝負を心がけるのがよいという教えです。言葉にすれば簡単でも、なかなか実行できないのが相場の難しいところですが、投資相談で一番多いのも、実は、出遅れ銘柄に対するものです。失敗しないためにも、投資にあたって心しておきたい格言です。

 では、出遅れ銘柄とは、どのような銘柄でしょう。出遅れというからには、比較する対照があるはずです。株式市場で真っ先に買われる銘柄は、(1)将来に対する夢があり、(2)発行株数があまり多くない小型株で、(3)現実の業績もまずまず、という銘柄です。今なら環境、資源・省エネルギー、高齢化、人手不足、防衛などに関連した銘柄で、投資家の多くが先行きに期待を持つ銘柄です。当然、こうした人気のある銘柄はマーケットで先行して買われ、しかも、マーケット全体を引き上げることに大きく貢献します。

 しかし、人気株といえども、いつまでも上がり続けることは無理です。そうなってきますと、投資家の目は、動いていない銘柄、つまり出遅れ銘柄に移ることになります。時流に乗る材料はないけれど、財務内容が良く、利益水準も高い、という共通点のある銘柄です。指標でみれば、PER(株価収益率)が全体の平均より低く、PBR(株価純資産倍率)も1倍前後と低く、配当利回りが2%近くあるような銘柄です。つまり、割安銘柄です。しかし、ここで、大切なことは割安銘柄に対して過大な期待をかけないことです。『割安に買いなし』の格言もあるように、割安に置かれているにはそれなりの理由があるからです。夢がなく人気のない銘柄だから、先行して買われることがなく割安に放置されているのです。

 日経平均との関係でみますと、日経平均は人気銘柄と共に上昇し、人気銘柄の頭打ちと一緒に最初の天井をつけます。一番天井といいます。その後、調整して、日経平均は出直ってきますが、この出直りで買われるのが出遅れ銘柄です。残念ながら、こうした出遅れ銘柄は人気性に乏しいため上値には限界があり、日経平均は一番天井を抜くことができず、二番天井をつけて大きな下げに向かいます。

 このように、出遅れ銘柄は相場の最終局面で買われることが多く、『底値100日、天井3日』の短命相場となってしまいます。とくに、投資家の皆さんが出遅れ銘柄で失敗するのは、指標面で割安のため、もっと上に行くだろうと過大な期待をかけてしまい、売り時を逃してしまうことです。相場の世界では、「大器晩成」はなく、良い銘柄から買われるのです。
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2017年05月23日

卵はひとつの籠に盛るな(分散投資が大切)

【過去の記事を紹介=2009-06-30 17:00】

鬼より恐い一文新値(強烈な天井) 高値をつけた相場が調整安のあと、再度、買われてきた時、最初の高値をわずか1文しか更新できなかった場合、強烈な天井になるという教えです。
 1文」とは、江戸時代の穴の開いた通貨です。書物を紐解くと、全国の金銀の鉱山を支配下に置いた江戸幕府によって、わが国で初めて全国統一規模の通貨制度、即ち金、銀、銅の3種類による「三貨制度」が出来上がりました。それぞれに単位があり、金貨が両・分・朱、銀貨は貫・匁・分、銭貨(銅)が貫・文となっていて、現在の「円」という統一単位で生活している我々からみると大変ややこしいものだったと思います。ここでいう1文は現在の1円玉と同じといえるでしょう。
 相場とは、昔は米相場などの商品が中心です。今のようにパソコンでデータ管理ができているわけではありませんから、厳密に以前の高値がいくらだったか分からなかったと思われますので、ごく短期間の高値を意味したものだと思います。
 現在で、信用取引の通常の決済期限である6ヶ月程度とみておけばいいと思います。日経平均株価などの指数でも個別銘柄でも通用する格言ですが、例えば、Aという銘柄の3ヶ月前の高値が1000円で、一旦、700円程度まで調整した株価が買い直される時、大体3つのケースがあります。950円程度までしか買い直されないケース、先の高値とほぼ同じ1000円まで買われるケース、そして、一気に1100円のように高値を大きく更新するケースです。
 問題なのが2番目のケースで二番天井といわれるものです。1番目のケースなら戻したものの弱い動きであることが認識できるため持株を手放すなどの対応ができますが、同じ値段まで戻すことで持株を手放すどころか、逆に強気になって買い増しさえする心理となってしまうのです。しかも、1001〜1010円のようにわずかだけ高値を更新して、いかにも強く見えるのに伸び切れず天井となってしまう、投資経験の豊かな人でも高値更新で買ってしまうため、鬼よりも恐い1文新値と言って、嫌がっているのです。
 前の高値を抜いたところで買えば、比較的楽に儲けることができるという安易な考えがあるためですが、実業の世界でも同じではないでしょうか。商売などでは2匹目のドジョウや2番煎じなど相場の二番天井に近い言葉があり、安易さに対し警告しています。
 他社が売り出した商品について、リスクがないと判断した上で、後追い展開するビジネスモデルの大手家電もありましたが、結局はリスクが取れない二番天井型経営となって長い目でみれば元気のない体質となってしまいます。鬼より恐いモノマネ経営といえるのではないでしょうか。相場での銘柄発掘、企業の新製品開発などやはり積極的に取り組んで行く姿勢が大切といえるでしょう。
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2017年05月20日

下値不安のない銘柄ばかりに捉われすぎると 儲けのチャンスを逸する

下値不安のない銘柄ばかりに捉われすぎると 儲けのチャンスを逸する もちろん、下値不安のなさそうな銘柄にじっくり投資することを否定するものではありません。実際、大口の機関投資家等は3〜5年といった期間を設定してじっくり投資を行っています。投資を極論すれば、「値上り狙い」と、「配当狙い」になるはずですから、もし、あなたが値上り狙いに主眼を置いているというのなら、下値不安の乏しい銘柄中心では多くの果実は期待できないでしょう。

 下値不安のないことが「とりえ」という銘柄は、全般相場上昇の最終局面で少し買われるていどにとどまるはずです。「子供は暴れん坊くらいがちょうどいい」といわれるように相場においても荒い値動きをする銘柄ほど値上り狙いの妙味があるのです。

 怖いというだけで、気持ちは値上狙いにも関わらず、下値不安のない銘柄ばかりに投資していたのではイライラするだけでほとんど成果が望めないと思います。株投資でTOPIX等の指数以上の値上りを取ろうとするなら元気のよい銘柄を研究するべきだと思います。
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2017年05月18日

鬼より恐い一文新値(強烈な天井)

【過去の記事を紹介=2009-06-29 17:00】

鬼より恐い一文新値(強烈な天井) 高値をつけた相場が調整安のあと、再度、買われてきた時、最初の高値をわずか1文しか更新できなかった場合、強烈な天井になるという教えです。
 1文」とは、江戸時代の穴の開いた通貨です。書物を紐解くと、全国の金銀の鉱山を支配下に置いた江戸幕府によって、わが国で初めて全国統一規模の通貨制度、即ち金、銀、銅の3種類による「三貨制度」が出来上がりました。それぞれに単位があり、金貨が両・分・朱、銀貨は貫・匁・分、銭貨(銅)が貫・文となっていて、現在の「円」という統一単位で生活している我々からみると大変ややこしいものだったと思います。ここでいう1文は現在の1円玉と同じといえるでしょう。
 相場とは、昔は米相場などの商品が中心です。今のようにパソコンでデータ管理ができているわけではありませんから、厳密に以前の高値がいくらだったか分からなかったと思われますので、ごく短期間の高値を意味したものだと思います。
 現在で、信用取引の通常の決済期限である6ヶ月程度とみておけばいいと思います。日経平均株価などの指数でも個別銘柄でも通用する格言ですが、例えば、Aという銘柄の3ヶ月前の高値が1000円で、一旦、700円程度まで調整した株価が買い直される時、大体3つのケースがあります。950円程度までしか買い直されないケース、先の高値とほぼ同じ1000円まで買われるケース、そして、一気に1100円のように高値を大きく更新するケースです。
 問題なのが2番目のケースで二番天井といわれるものです。1番目のケースなら戻したものの弱い動きであることが認識できるため持株を手放すなどの対応ができますが、同じ値段まで戻すことで持株を手放すどころか、逆に強気になって買い増しさえする心理となってしまうのです。しかも、1001〜1010円のようにわずかだけ高値を更新して、いかにも強く見えるのに伸び切れず天井となってしまう、投資経験の豊かな人でも高値更新で買ってしまうため、鬼よりも恐い1文新値と言って、嫌がっているのです。
 前の高値を抜いたところで買えば、比較的楽に儲けることができるという安易な考えがあるためですが、実業の世界でも同じではないでしょうか。商売などでは2匹目のドジョウや2番煎じなど相場の二番天井に近い言葉があり、安易さに対し警告しています。
 他社が売り出した商品について、リスクがないと判断した上で、後追い展開するビジネスモデルの大手家電もありましたが、結局はリスクが取れない二番天井型経営となって長い目でみれば元気のない体質となってしまいます。鬼より恐いモノマネ経営といえるのではないでしょうか。相場での銘柄発掘、企業の新製品開発などやはり積極的に取り組んで行く姿勢が大切といえるでしょう。
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2017年05月16日

利食い千人力

【過去の記事を紹介=2009-06-26 17:00】

利食い千人力 仮に、買った株が100万円儲かっていようとも、利食いして利益を確定しないと、本当に儲かったことにはならないので、欲を出し過ぎないで利食いすることの大切さを説いている言葉です。

 儲かっていても、それは、あくまで評価益であり、含み益であり、非常に流動的なものなので、もしアメリカで起きた同時多発テロのような突発的な大きい悪材料が出たら、含み益は吹っ飛んでしまいます。

 とくに、現物株投資に比べ、リスクの大きい、お金を借りて株を買う信用取引においては、相場見通しに迷いが出たら、利益の出ている間に利食っておきなさいと強く教えています。

 1000円の株を1万株買うと購入代金は1000万円ですが、信用取引の場合、通常は30%の300万円を担保に差し入れて、1000万円相当の株を買います。

 もちろん、借りたお金には、結構、高い金利がかかります。もし、この例で、買った株が1000円から700円に下がったらどうなるでしょう。自分の能力範囲で買う現物投資なら、「あー、あー、下がったか。上がるまで待つか」と、自分さえ納得すればすみますが、信用取引ではそうはいきません。ある意味で、借金取りより厳しいのが、信用取引の担保切れによる「追証」の要求です。

 株価が300円値下りすれば、1万株ですから300万円の損失です。差し入れた担保保証金300万円は吹っ飛びます。株価700円に対し、さらに30%の210万円の追加保証金を差し入れるように厳しい要求がきます。追証に応じるか、700円で売却して最初に差し入れていた300万円で穴埋めするか、さらに700万円出して現物で買い取ることになります。

 信用取引の場合は買い値から10%上昇したら売るといわれます。このことから、売って懐に入れてしまえば、千人の味方にも匹敵するという意味で、「利食い千人力」の格言が説得力をもつのです。利食ってしまえば、誰からも文句を言われることはないのです。

 戦後の高度経済成長の時代には、土地の値段は右肩上がりでしたから、借金(株なら信用買い)してでも土地を買っておけばよく、土地については「利食い千人力」の言葉は当てはまりませんで、むしろ、土地を持っていない人や企業がバカ呼ばわりされた時代でした。1990年のバブル天井で一転、土地は急落、借金で土地を持っていた企業ほど厳しい状況に追い込まれて、最悪のケースでは経営破たんとなってしまいました。個人も企業も、世の中というものは、ほどほどがいいようで、有頂天や迷っているなと思うときは、この格言を実行したいものです。
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2017年05月13日

人も相場も好悪を愛でる(長所も欠点も共に愛する気持)

人も相場も好悪を愛でる(長所も欠点も共に愛する気持) 人を愛するときは、先ず、その人の良いところ、チャーミングなところに目が行くのが普通で自然です。しかし、お付き合いが長くなってくると、気のつかなかったことが、いろいろと見えてくるものです。ましてや、結婚生活となると、好きだ、惚れただけでは生活できません。必ず、人それぞれには、小さいときからの生活、とくに親からの刷り込みで、知らず知らずとクセを身に纏っているものです。

 歯磨きチューブが曲がったままとなっているのが嫌で離婚したという話もあるほどです。人を愛し、共に歩む以上は相手の良いところだけでなく、少々の欠点も一緒に愛する気持ちが大切ではないでしょうか。「良いところ取り」、だけでは社会生活はうまくいかないと思います。

 相場でも似ているのではないでしょうか。マーケット、あるいは投資しようとする銘柄には、必ず、良いところ、物足りないところがあります。人間でも若い時は、素敵、可愛いが先に立って、「恋は盲目」、といわれるようになるものです。文学の世界ならそれもいいのでしょうが・・・。

 相場という勝負の世界は、「ホレタ、ハレタ」では勝てません。特に、株初心者は材料の良いところだけに目が行きがちです。表と裏の両方があってコインが形つくられているのと同じです。相場にも、必ず、好悪材料の両方が存在するのです。同じ材料でも、買いだと思う人がいれば、反対に「空売り」(株券を借りて売る)をする人までいるのです。惚れた相手の長所も欠点も共に愛する気持ちで、投資に臨むことが大切です。少なくとも、分かっていればあわてないですむはずです。
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心動けば勝負に曲がる(過信が身を滅ぼす)
顔色の悪い社長の株は買うな
株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ
自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)
相場のリズムが狂ったら身近な銘柄で立て直せ
相場の極意は見ざる言わざる聞かざる
株は千里を行って千里を帰る
株を買うな時を買え
買い落城の安峠・売り落城の高峠
見切り千両、損切り万両
買い上手より売り上手
相場は人気7分に材料3分
急がば回るな(見送りの姿勢)
希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である
買いたい時は3日待て
大回り3年、小回り3月(日柄のフシ目)
思いつきでの売買は大ケガのもと
釣りも株も魚のいるところでやれ
相場はご馳走から食べる
自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)
人は人 我は我なり、株もまたしかり
自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)
幽霊と仕手は正体の分からないうちがいい
株は千里を行って千里を帰る
出遅れ株は深追いするな(天井つかみ懸念)
卵はひとつの籠に盛るな(分散投資が大切)
下値不安のない銘柄ばかりに捉われすぎると 儲けのチャンスを逸する
鬼より恐い一文新値(強烈な天井)
利食い千人力
人も相場も好悪を愛でる(長所も欠点も共に愛する気持)

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