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2017年11月18日

相場の極意は見ざる言わざる聞かざる

相場の極意は見ざる言わざる聞かざる 米(コメ)相場の神様とまでいわれた本間宗久が残した相場金言集「三猿金銭録」の中心をなす考え方といわれるものです。本間宗久は多くの金言、今でいう格言を残していますが、相場において最終的には人の意見に惑わされず、自分で考えて決めなさい、ということが言いたかったようです。

 3匹の猿が目、口、耳を手でふさぎ、見ない、言わない、聞かないという、「見ざる、言わざる、聞かざる」の、あの日光東照宮の猿の彫刻は有名です。一説では子供の頃は、大人のよくない行動を見たり、口にしたり、聞いたりしないで習い事に一生懸命になりなさいという教えといわれます。しかし、今日では、低俗な情報の氾濫に伴って犯罪の低年齢化が進むなど、3匹の猿の教えが通用するのはなかなか難しいことです。

 かつての証券会社では、たとえば店頭は現在と違って、多くの常連客などで賑わい、全体相場や個別銘柄についての話題が飛び交っていました。投資家もこうした話題を求めて証券会社の店頭に出かけて行くのを楽しみにしていたものです。しかし、こうした話題を参考にするのはよいけれど振り回されないで、最終的には自分自身で売り買いの判断を決めなさい、つまり、見ざる、言わざる、聞かざるのスタンスで、自分の考えを大切にしなさいという教えです。

 今でも、都内には昔の面影を残した証券会社の店舗はありますが、多くは、ネットでの取引になり、あるいは店頭も銀行以上に綺麗になって、しかも、営業カウンターの社員もアナリストレポート以外のことには答えてくれません。したがって口、耳から入ってくる情報は非常に少なくなり、最近の情報はネットによる目からのものが中心となっていますし、不確定な情報が多くなっています。とくに、今日の投資家は「見ざる」ことに心することが大切です。

 むしろ、最近は経営面において、経営者同士の交流会、勉強会などが活発で目、口、耳から入ってくる情報が非常に多くなっています。経営者にとって、情報収集は非常に重要なことですが、自社の実力を忘れて勢いに流されてしまうとバブル崩壊の二の舞になりかねません。経営者こそ孤独な存在ですから、最後は「見ざる、言わざる、聞かざる」を実践することが大切ではないでしょうか。
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2017年11月11日

短期での惚れ込みは命とり 惚れ込むは中長期投資なり

短期での惚れ込みは命とり 惚れ込むは中長期投資なり 今のような短期売買が自由でなかった昔は、長く持つためには株に惚れ込むのがよいとされてきました。もちろん、現在でも数年単位で投資する中長期投資では惚れ込むくらいの打ち込みが大切です。

 しかし、数日が勝負の短期売買では銘柄に惚れ込みすぎると買い、売りのタイミングを失い命取りになります。短期投資では株価の勢いに惚れるのが成果への大切なポイントです。

 今は短期か中長期かを明確にして投資に臨むのがよいと思います。「投資は投機のなれの果て」となってはいけないと思います。
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2017年11月04日

自分の考えとマーケットの今を摺り合わせるべし

自分の考えとマーケットの今を摺り合わせるべし 学びを重ね自分の考えを持つことは大切なことです。しかし、自分の考えに固執するあまり世の中の動きと大きく乖離したのでは学んだことは役に立たなくなる心配があります。

 世を離れ、「人は人 我は我」と悟りを求めるような人ならそれも立派ですが、生きて行くうえでは社会やマーケットで何がどう動いているかに耳を傾け、自分の考えと擦り合わせ、練り合わせることは大切です。それは、妥協とは違うものです。

 麻雀をされない方には恐縮な話ですが、麻雀では常に高い点数の取れる手を狙うものです。しかし、敵手も場の流れを見極めつつ最適の手を狙っているはずです。その駆け引きの中で少ない点数で勝負をつける場合もあります。

 もちろん、株のマーケットも同じです。自分では絶対にこの値段まで上がると思ってもマーケットはそれを簡単には許してくれないのです。『人は人 我は我 されど仲良き』という言葉が表すようにマーケットとも仲良くすることは大切です。
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2017年10月14日

ケイ線は値幅見ず日柄を見よ

ケイ線は値幅見ず日柄を見よ 株価が前日に比べて、いくら上がった下がったと一喜一憂するのが投資家の常ですが、上げ下げの値幅を見ること以上に『日柄』を見ることが大切であるという教えです。なぜかといいますと、仮に、100円高だったとしても局面によって、同じ100円高でも意味合いが違ってくるからです。

 同じ上げ幅でも、どのていどの期間、下げ相場、上げ相場が続いたかという日柄がポイントになっています。マラソンのラストスパートと似ているのではないでしょうか。

 こうした日柄は、わたしたちの生活でもみることができます。神社で運勢を眺めていますと、大吉から大凶までのサイクルは9年となっています。「暑さ寒さも彼岸まで」も、日柄を表したものですし、善いこと悪いことの噂も、「人の噂も75日」といって時が過ぎれば薄れていきます。

 ケイ線を見るときは、まず最初に、上昇期間、下降期間がどのていど続いているかをチェックすることが大切です。日足、週足、月足チャートのいずれでも「9本目」はかなり重要ですし、「13本目」、「26本目」も相場転換になっていることが多いのでぜひ投資の参考とされることをお勧めします。
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2017年10月07日

十を聞くはアホウ、三つくらいがちょうど良い

十を聞くはアホウ、三つくらいがちょうど良い 人の意見をよく聞くことは大切でも、聞くことばかりが趣味のようになって自分の意見を忘れてはいけないと教えています。とくに、損得の絡んでいる相場、ビジネスでもそうでしょうが、損をしたくない、少しでも多く儲けたい気持ちから、相場や景気に対する見方をたくさん聞こうとするものです。

 しかし、なんでもそうですが、『過ぎたるは及ばざるが如し』です。聞くことばりにエネルギーを注いでいると、常に、人の意見に左右されるようになり、他人はどうみているかということばかりが気になって、自分で考えることができなくなってしまいます。いくら多くを学んでも、最終的には、自分のことは自分で決めなくてはいけないのです。時間は待ってはくれません。ましてや、株式投資では自己責任が基本です。自分でジャッジしなくてはいけません。

 突き詰めれば、投資では、「カイ」、「ウリ」、「ミオクリ」の3つしかありません。日頃から、「強気の人」、「弱気の人」、「中立的な人」の3つくらいのタイプくらい分けて、相場見通しに耳を傾けるのがよいでしょう。そのうえで、今は、「カイ・ウリ・ミオクリ」のどれかを自分の頭で考えることです。
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2017年09月30日

トイレの汚い会社の株は買うな

トイレの汚い会社の株は買うな 今どき、トイレの汚い上場会社なんてあるの、という声が聞こえてきそうです。確かに、今は、そういう会社は見当たらないでしょう。この格言の使われた昭和40年代初め頃の高度成長期には、それまでの「作れ、売れ」の大号令時代に対する変化の時を迎えていました。

 物がない時代でしたから、「安かろう、悪かろう」で、通用しました。しかし、経済白書で「もはや、戦後は終わった」、と副題に載るなど、製品に対して次第に「いい物」が求められるようになって行きました。そういった時代の変化の時に、「トイレが汚れているようでは、いい製品はできない」、という、ひとつの判断になっていたのです。トイレだけでなく、社長・役員の夜の振る舞い、社員の有様なども含めて、企業の品格が求められるようになったのです。

 現在は、どの企業でもトイレは言うまでもなく、オフィスは綺麗です。しかし、ここ4、5年、船場・吉兆、伊勢の赤福、野村のインサイダー事件をはじめ名門企業に不祥事が相次ぎました。建物などの見た目は綺麗でも、商道徳や企業倫理が欠如しているためだと思われます。時代は繰り返すといいますが、今の社会は、戦後のような「儲けたら勝ち」という風潮ではないでしょうか。まさに、昔の格言が生き返ったようです。

 『内部管理体制のできていない会社の株は買うな』、と置き換えれば分かりやすいのではないでしょうか。
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2017年09月23日

噛んだガムは捨てよ(意味のない事はするな)

噛んだガムは捨てよ(意味のない事はするな) 甘味のなくなったガムをいつまでも、くちゃくちゃ噛むのはみっともないし顎(あご)が痛くなるだけだから、ムダな意味のないことはするなという教えです。

 ガムを噛む習慣の強いアメリカ、中国、香港などの人がよく口にする言葉のようです。実際、筆者が整体治療を受けている中国の先生はこの言葉をよく口にされます。中国では人口が多いためでしょうか、利用価値のなくなった人とはさっさと手を切って次の新しい人と組むそうです。その先生が日本で今の場所で店を構えるまでに短期間に数ヶ所変わったそうです。

 私たちの子供の頃は、モノがなかった時代でしたから、次にいつ買ってもらえるか分からないガムを甘味が消え苦味の出てきたのにいつまでも噛んでいたものです。今は、虫歯予防のキシリトール入りガムが出まわり、甘いもの欲しさにガムを噛んだ頃とはずいぶん変わりました。

 株式市場での場合、「材料出尽くしの株は買うな」という教えがありますが、まさにこの言葉と同じでドライさを求めている点で似ています。しかし、なかなかドライになれないのが、われわれ日本人投資家のよいところであり悪いところです。とくに、株の場合、ガムの甘味に当るのが、新製品や好決算などの好材料です。いくらよい材料でもガムのようにいつまでも噛んでいたら甘味が消え、材料としての値打ちがなくなります。

 しかし、日本の投資家は筆者のようにモノのない時代を過ごして来た人達が多いためか、いつまでもこの材料はまだ通用するはず、ガムにもどこかにまだ甘味が残っていると噛み続けて、折角儲かっていた株の売り時を逃がしてしまいます。好材料が株価に響かなくなったら、ガムの甘味がなくなった、つまり「好材料出尽くし」、あるいは「知ったらしまい」で売ることを考えるべきです。

 経営においては、少し違うように思われます。日本には「人は活かして使え」という言葉があります。若い人達は、ガムのように噛んで捨てられることに抵抗はないようですが、これからの少子高齢化や団塊世代の大量定年時代を迎え、人手が不足するようになるだけに、日本の終身雇用のよさが見直される時代が来るのではないでしょうか。人のよいところを見つけて噛み続けてあげるのがこれからの経営者かもしれません。
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2017年09月16日

材料は後からついて来る

材料は後からついて来る 普通は、「材料」、「出来事」、「ニュース」があって、それが株価に反応する形となるのが普通です。ところが、ここでは、その逆の動きもあると教えています。

 材料・出来事・ニュースは、大きく分けると、大体3つです。政治、物価、為替、失業率、事件、事故、天候、スポーツなどの「社会発」の出来事。企業業績、増資、新商品、M&Aといった「企業発」の出来事。そして、株価が1万円に乗せたとか出来高が増えたとか、外国人の買いが増えたとか、新高値の銘柄が多いといった「マーケット発」の出来事です。

 現在のように、情報開示が進んでいなかった以前は、とくに、企業発の情報は一部の大手証券や銀行などに偏っていました。

 こうした、おいしい情報にありつけなかった、当時の相場好きの小口投資家等は、秘策として、「マーケット発」の情報を大切にしていました。つまり、企業発の情報を知らなくても、マーケットを注意深く観ていれば、情報を知っていたのと同じように、あるいは、それ以上に稼ぐことができる、ということです。そこには、いくら早い情報であろうとも、マーケットで買わなくては儲けることができない、という基本を知っていたからです。

 仮に、良い材料を手に入れた向きが、買いの行動をすれば、必ず出来高の増加となって現れるからです。ここを見逃さなければよいのです。結果、材料を知らなくても、商いの増え方、今までと違う値動きなどを学べば、材料は知らなくても構わない、材料は後からついて来ると位置づけたのです。むしろ、当時の相場巧者は、「早耳買いの早耳損」といって、情報を早く手にいれることに有頂天となっていた人を軽んじていたほどです。

 企業情報は速やかな公開が大前提となった現在でも大いに役立つ教えだと思います。なぜなら、公開された情報がすべて、相場に反映されるわけではないからです。マーケット全体との関係などによって反応度が違ってきます。したがって、公開された材料に対する自分なりの判断に、出来高や値動きなどマーケットの動きを重ね合わせて判断することが大切です。もちろん、企業発・情報だけでなく、社会発・情報についても同じです。常に、「自己判断」を持ち、そして、「マーッケトとの対話」を怠らないことです。
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2017年09月10日

相場師に金なしは鳥に翼なきが如し

相場師に金なしは鳥に翼なきが如し 相場を張るときには、いざというときのための資金を確保しておくことが必要だ、という意味のウォール街の格言です。どんなに相場観や手腕が優れていても、絶好の買い場というときに資金が枯渇していては、大きな成果は得られません。軍資金の備えは欠かせないのです。

 この他にも「相場の金と凧の糸は出しきるな」や、「資力相応に仕掛けるべし」などの格言があります。資金に限界があることを忘れて相場を張っていると、やがて弾が尽きて市場から退場を迫られます。負ければ負けるほど判断を誤りやすくなりますが、資金が十分にあれば売買にも余裕が出てきます。

 あらためて言うまでもないことですが、企業経営においても資金の確保や投資の配分は、企業の存続に関わるものです。無借金経営の企業の場合、自己資金で思い切った設備投資を実行できることが、さらに競争力を高める一因だとも指摘されています。しかし一方で、過大な拡大戦略に走った結果、有利子負債が膨らんで、新しい設備の導入や、店舗の改装資金もままならない企業があります。

 成長途上の企業の場合は、成長を加速させるために資金需要が旺盛なのは当然のことです。しかし時には、実力以上の資金需要を発生させているケースも見受けられます。たとえば、売上が急速に伸び始めると、その成長が当分の間続くと見て、一気に拡大戦略に走りやすい傾向もあります。先行投資と称して大量に人員を採用するだけでなく、高い家賃のオフィスへの移転や、豪華な装飾品の購入などにも金を使うようになります。

 こうなってしまえば、売上が増えても、人件費などの経費がそれ以上に膨らむため、キャッシュフローは一向に改善しません。結果的に、借入金や社債などの有利子負債が膨らんでいきます。そして、景気減速や競争激化で売上の伸びが止まると、一気に経営が悪化するというのが典型的なパターンです。有利子負債が過大になりすぎてからでは手遅れです。かなり高い確率でツケが回ってきます。

 株式市場では、過大な拡大戦略だという懸念があっても、こうした急成長企業の「勢い」を買うため、株価が大幅に上昇することもあります。しかし経営という観点から見れば、売上が伸びていても無理をせず、その間に企業体質を強化しようというぐらいの慎重さも必要ではないでしょうか。「いのち金には手をつけるな」という格言もあります。借金をしてまで相場を張ればすべての資産を失いかねず、ろくなことはありません。
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2017年09月02日

相場巧者は期待・悲観の大きさと現実との差を計る

相場巧者は期待・悲観の大きさと現実との差を計る=相場格言 相場巧者とは投資経験が豊富で、とくに、場味(相場の状況や雰囲気)に影響を受けない冷静な判断をしようとする人です。そのような人は、市場に参加している多くの投資家が、今の相場、あるいは個別銘柄に対し、どのような期待を抱いているか、あるいは弱い相場のときは、どのていど悲観的な気持ちになっているかを掴むことに最大限の注意を払います。そして、その期待や悲観に対して、現実の相場がどのような動きをしているかを比べ、自分自身の相場見通しを立てるのです。

 つまり、自分なりに相場観を持つと同時に、一方で、マーケットで多くの人がどう判断しているかを重要視するのです。それによって、自分の立てた見通しの修正を行っていくのです。なにがなんでも、自分の立てた見通しを押し通していくやり方と違って非常に柔軟性があるため、大きな失敗をしないですむことになります。自分の相場観を持つことは大切なことですが、それ以上に大切なことは、自分の考えに固執しないで、「マーケットの熱を感じとりなさい」と、この格言では教えています。イギリスのシティでは、「マーケットの熱気の度合いで金融政策を決める」、といわれるのと似ています。

 相場は8割から9割まではデジタルによる理論と理屈で対応できますが、残り1、2割は人の感情や心理状態によるアナログ判断が大切ではないでしょうか。経営の世界でも、デジタルのコンピューターだけに頼るのではなく、「勘」のようなアナログが見直されているようです。
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2017年08月26日

株は千里を行って千里を帰る

株は千里を行って千里を帰る 虎は1日に千里の道を往復するという中国の諺からきている言葉です。普通、ここでいう虎の場合は2つの意味で使われています。(1)1日で千里も往復するという元気、勢いのよさを表す場合、(2)自分の子供のことを想って千里の道でも帰ってくる、という子供を想う親の気持ちを表している場合、の2つです。

 株式の格言で使われるときは、勢いのよさを表す言葉として捉えられているとみてよいでしょう。ただ、込められている意味合いとしては、気をつけなさいという注意が強いように思われます。つまり、虎は行く(値上り)だけではなく、帰って来る(値下がりする)という両面をみることが大切ということです。

 「虎のように元気よく値上りする銘柄ほど、元のスタート位置に戻るのも早い」という意味です。したがって、有頂天にならず、深追いは避けたほうがよいと説いています。とくに、1日に千里を行って千里を帰るという虎のように勢いのある銘柄となると、そう多くはありません。

 ほとんどの場合は、「仕手株」といわれる人気株が虎の千里に当てはまる銘柄です。何年もかけて、数倍に値上りする場合は、下げる時、つまり元の位置に帰って来る場合も多くの時間がかかりますが、短期間に急騰した銘柄は、短期間に急落することが多いことから、このような言葉になっていると思われます。

 類似した格言に、『急騰は急落に通じる』、『短期急騰ほど往って来いは早い』などがあります。往って来い、とは元の水準まで戻るという意味です。かつては、北浜仕手株といわれた銘柄が短期急騰、短期急落となったものですが、最近では新興市場の小型銘柄に、虎の千里に当てはまるような銘柄が多いのではないでしょうか。昔のように仕手が介入したためではなく、発行株数が非常に少ないところへ人気が先行するため急騰につながることがあります。

 世の中はすべてにおいて、スピードアップしていることは間違いありません。経営ものんびりはやっておれないのは事実ですが、短期間での成長を狙うと消えて行くのも早いことを肝に命じておくべきでしょう。
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2017年08月19日

黒いシミも離れて見れば白い壁

黒いシミも離れて見れば白い壁(目先にとらわれず) 白い壁に誰かが、いたずらして黒いシミを書いている。近くで見れば嘆げかわしいことだが、数10メートルも離れてみれば、そのシミも白いかべに溶け込んで白く見える。これと同じように相場も目先にとらわれず、少し離れて眺めてみなさいと教えている。

 よく似た格言に「頭としっぽはくれててやれ」とか、「天井売らず底かわず」がある。1円たりとも違わずに天井を売り、底値を買うことは無理というもの。離れたところから眺める心の余裕が大切である。
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2017年08月12日

釣りも株も魚のいるところでやれ

釣りも株も魚のいるところでやれ 当たり前の話です。何を今さら、との思いもあるでしょう。ところが、意外と魚のいないところで、糸を垂らして、ご満悦に浸っていることはあるのではないでしょうか。

 特に、優秀な釣竿など道具がすばらしいと、ついつい、持ち物に頼ってしまいがちです。道具が良いのだから釣れるはずだと。同じようなことは、われわれサラリーマンのゴルフにも似ています。飛ばしや石川遼プロと同じドライバーを持つと、自分も300ヤードのドライバーが打てる気持ちです。もちろん、それが悪いということではありません。仮に、安いゴルフクラブを使っていると、「道具が悪いから飛ばないのだ」と、逃げてしまいます。高い値段のゴルフ道具や釣り道具なら、もう言い訳はできません。あとは「練習」あるのみです。その意味では、良い道具効果は大いにあります。

 ただ、ゴルフと釣りの違いは、ゴルフボールは止まっています。しかし、魚は餌を求めて動き回ります。最近の異常気象で、魚の居る場所も変わっているのではないでしょうか。以前なら、よく釣れた場所も釣れなくなっているのではありませんか。

 この意味では、株式投資はゴルフより釣りに似ているようです。相場における銘柄も魚のように絶えず動き回っています。しかも、気象変化と同じように、経済も従来とは違った動きをするようになっています。従来の常識が通用し難くなっています。自分では魚が居るはずでも、的外れの可能性はあると思います。
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2017年08月05日

鍋に入れた株のフタは取るな

鍋に入れた株のフタは取るな 外国には、「見詰めるナベは煮えない」という教えがあるそうです。日本でも「あわてる乞食はもらいが少ない」、「モチは貧乏人に、魚は金持ちに焼かせよ」といった伝えがあります。餅のように焦げやすいものは、せわしくいつもひっくり返して焼かなくてはいけないが、魚はじっくり焼くことが大切ということのようです。もっとも、最近は、餅でもレンジで時間をセットしておけばよいので、ひっくり返すことはありません。格言、教えも時代とともに変わってきています。それでも、外国にも似たような教えがあるということは参考になります。

 外国の「見詰めても」ということは、まだか、まだかと、見詰めていても煮えない、待ちなさいということです。人は答えや結果を早く求めたがる性格があります。スポーツの場合なら、ほとんどのケースでヘッドアップとなってミスにつながります。

 物事というものは、気持ちが急いでも時期が来なくては成就しないものではないでしょうか。酒作り、味噌、醤油作りも時間をかけて寝かせておかなくては良いものができません。農家では種を撒いたら芽が出るまで待ちます。株も同じでしょう。買う前によく研究し目標値を決めます。さらに、作物と同じように、今が、種まきの季節かどうかと同じように、今が投資する環境かどうかを吟味しなくてはいけません。事前の研究、検討をしっかり行うことなく「勘」で投資するから気になって鍋のフタを取りたくなるのです。

 このことは、短期投資であっても中長期投資であっても同じだと思います。短期であっても事前に目標値を研究検討して決めておけば、あわてなくてすみます。要は株式投資も勝負事のひとつですから、「あわてないこと」です。とくに、「事前の研究を行い」、投資したら「待つ気持ち」が大切でしょう。日本には、『人事を尽くして天命を待つ』というすばらしい教えがあります。
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2017年07月29日

商いは買い手がいるうちにやれ

商いは買い手がいるうちにやれ 欲を出さないで、買いたいという人がいる間に売りなさいという教えです。商売は売り手と買い手で決まるわけですから、当たり前の話ですが、人間には欲がついていますから、現実はなかなか思うようにいかないものです。とくに、精魂込めて作った品などは、思い入れも強いため、もう少し粘れば高く売れるだろうと、つい欲を出しすぎて売り損ねてしまうことになってしまいがちです。

 買いたい人がいる間といえば、小さい頃の村祭りの屋台を思い出します。祭りもそろそろ終わりという頃合に、一気に売り切ってしまう上手な店もあれば、売れ残してしまう店もありました。子供心に、見事に売り切ってしまう店のおじさんを見て感心したものです。大阪天王寺にある四天王寺のような多くの参拝者が押しかけるところと違って、小さな村祭りではタイミングを失したら売れ残るだけです。

 株の世界でも同じです。発行株数の多い大型株と新興市場銘柄のような発行株数の少ない銘柄では、四天王寺と村祭りくらいの違いはありますが、しかし、発行株数の多い銘柄には取引きする株数も多くなりますので、大型銘柄といえど注文の潮時を間違えると売り損ねて、多くの株を抱え込んでしまいます。こうしてみますと、買い手がいる間とは、多くの人が買いたいと思っている時、ということになります。多くの人が、欲しい、買いたいと思う時は一種独特の雰囲気があって勢いがある時です。こういう時に売りなさいというのですから、よほど己に克つ強い気持ちの持ち主でなくてはいけません。だから、分かりきったことが格言になっているのではないでしょうか。

 少し補足して、デジタル的に言えば、仮に、参加者100人がいて、90人までが買い込んだら、残るのはわずか10人です。少し値段は安くても、買い手が20人、30人と残っている間に売るほうが楽に売ることができるはずです。

 企業経営においては、もっと大きな社会の流れに影響を受けます。バブル期の頃のように、地価上昇に酔って、売るどころか買い込んでしまうところが大半でした。気がついてみたら、買いたいという人はいなくなり、売りたい人ばかりだったことは記憶に新しいところです。企業経営で難しいところは、社会の変化に乗り遅れてはいけないものの、深追いもできないところです。己に克つ経営者がますます求められているのではないでしょうか。
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2017年07月22日

心動けば勝負に曲がる(過信が身を滅ぼす)

心動けば勝負に曲がる(過信が身を滅ぼす) 心が動くとはどういうことでしょうか。おそらく、「欲がすぎること」、「最初の思いと変わること」、「迷いが不安につながること」などではないでしょうか。人間とは、厄介な生き物です。動物のように、自然界の中で決められた体内時計的に営みを繰り返せば、「悩み」はないのですが。人が動物とは違った高度な「向上心」、「個性」、「生きがい」などなどがあるため、「迷いと悩み」が尽きません。

 美空ひばりさんの唄に「柔」(やわら)があります。【勝つと思うな思えば負けよ】と。この題名だけ聞いていると、ますます分からなくなります。人は野球でもゴルフでも相場でも、勝とうと思ってやっています。それを、「勝つと思うな」と言われると、いったいどうすればいいんだということになります。「思うこと自体」が否定された気持ちになってしまいます。誰だって、勝負事には、やはり勝ちたいし、そう思うのが自然です。言い方を変えれば、勝つこととは=目標計画を持つことです。人生、やはり目標を持って生きるものだと思います。

 結局、ここで言いたいことは、「強欲はいけない」ということのようです。1回2回と勝負に勝つと、ついつい、過信が先に立つようになります。企業でも個人でも失敗するときは、成功した時です。過信が身を滅ぼしている場合が多いのです。常に、株式投資では、勝つ強い気持ちを持ちながら、自分の身の丈に合った資金力、能力で戦うようにしたいものです。
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2017年07月15日

顔色の悪い社長の株は買うな

顔色の悪い社長の株は買うな 何をやるにも健康でないと、計画を達成することは困難です。格言というより、当たり前で当然の言葉ですが、情報公開時代を迎え、単に企業の数字面だけでなく経営者、とくに最高責任者の人となりまで求められるようになってきました。

 かつては、企業の社長たるものが軽々に人前に出るもではないという考えが根強くありました。昔の殿様には家臣といえども簡単には目通りできなかったのと同じです。威厳を優先していたためですが、記者会見でも新社長就任の時や新年の年頭会見、周年記念などのめでたい時でないと社長は出て来なかったものです。

 IR時代の今日でも、つい最近までは、アナリスト対象の決算発表に社長が顔を出すことを嫌がっていました。アナリストに細かく突っ込まれるのが嫌だったのです。財務出身の社長なら数字に明るく得意でも、営業畑出身の社長にはアナリストの攻撃をかわすのは大変で、取り巻きが恥をかかせてはいけないと遠ざけていたからです。ある関西系の有力企業が東京でのアナリスト説明会に社長が出なかったため株価が大きく下げました。このため、「IRに社長が出ない会社の株は売り」といった新格言さえ登場したほどです。

 これまで、個人が経営者と顔を合わせるといえば、せいぜい年1回の株主総会くらいで、それもしゃんしゃん総会で終わっていましたから、じっくり経営者を観察することは困難でした。現在は社長自らがアナリストだけでなく、個人投資家の前でIRセミナーを開催し人生観から経営方針、足元の業績まで幅広く話す機会が増えるようになっています。

 とくに、個人投資家はアナリストのように数字にウエイトを置くのではなく、会社の取り組みや社長の考え、表情、声の調子、顔の色ツヤなど生身の人間としての経営者の姿にポイントを置いて投資判断をします。まさに、社長はIR時代の主人公役を演じる役者といえる存在です。もし、主役の顔色が不健康で悪るく、声に精彩がなかったらお芝居はつまらないものとなってしまいます。ましてや社長が酒焼け顔やゴルフ焼けで異常に黒かったりすると、投資家は大事なお金をその社長に預けることはしません。間接金融時代は銀行関係者と夜な夜な飲み歩いても許されましたが、直接金融時代の今日では個人投資家という多くの観客の前で、顔色、声、表情など主役にふさわしい立ち振る舞いが必要となっているのです。
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2017年07月13日

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ

【過去の記事を紹介=2010-09-01 10:20:23】

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ アメリカの格言の『相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、幸福感のなかで消えて行く』とほとんど同じ内容です。相場の寿命と言ったらよいのでしょうか、相場のサイクルを見事に表現した格言です。投資家の心理はほとんど世界共通で、目の前にあるものを見て判断しますので、良い材料が出れば強気となり、悪い材料が相次ぐと弱気になるものです。サブプライムローン問題のように大きな悪い材料が表面化し悲観人気一色になって来ますと、実は新しい相場の芽が育まれるのです。
 底値圏での投資家心理はどこも同じだと思います。日米で少し違うところと言えば、「日本人はおだてに弱い」ということではないでしょうか。日本の場合は、アメリカ国民のように「みんなハッピー」では天井を打たないで、「あんたが一番」とおだてないとその気にならないことです。このため、天井形成がアメリカなどと違った動きになることです。
 1989年当時の日本は国民1人当りGDPが世界第2位を誇り、日本の不動産会社がアメリカの一等地を買い漁り、その経済力の強さから「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とおだてられ、当時4万円に迫っていた日経平均については外国証券系などから10万円は速いとの観測も出されました。これにおだてられた国民がその気になり幸福感に浸りました。しかし、日経平均は急落となりました。この格言から学ぶことは、こうした「おだてに弱い日本人」の心理を巧みに利用して天井をつけさせ、その一方で売り逃げた外国人投資家が存在したことです。実際、90年は年間で個人が売り買い差し引きで14億6000万株買い超したのに対し、外国人投資家は18億株売り超して逃げていたのです。
 長い間、日本人は基本的に外国人コンプレックスがあり、横文字に弱く外国人の言うことなら鵜呑みにしてきました。幸い最近の日本人投資家は賢くなり、サブプライム問題の表面化した07年夏以降、外国系証券から日経平均2万円説が出ましたが、日本の投資家は惑われませんでした。しかし、国民性として「おだてに弱い」ことは簡単には無くなるものではありませんので、またいつの日か新たな「おだて」を編み出してくるか気は抜けません。
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2017年07月11日

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)

【過去の記事を紹介=2010-08-30 10:07:17】

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と)

自分に克つ株式投資(邪念を入れず淡々と) なんでもそうだろうが、物事を始める時というものは、情熱とヤル気が満ち溢れている。決して、悪いことではないのだが、往々にして、強い情熱がむしろ邪魔になって、カラ回りすることは多々ある。
 株の場合もそうだろう。勉強を始めたのはいいが、打ち込み過ぎて、周囲の状況が見えなくなり、自分の見方だけが正しいと思い込むようになってしまうと、ほとんどの場合、見通しは外れる。その結果、もう止めたとなる。
 では、勉強しなくていいのか。そうではない。物事を始めると、多かれ少なかれこうした気持ちは避けて通ることができないからだ。
 たとえば、筆者が、高校野球の練習で100本ノックを思い出す時、最初は、「さあ来い」とヤル気満々。それが30本あたりからノックをする監督、つまり「相手」(対象物)にハラが立つようになる。さらに、それが過ぎると、今度は「自分」にハラが立ってくる。なんで、こんなくだらないことをしているのかと、自分自身がバカバカしくなる。そして最後に来るのが、「ヤル気」や「相手に対するハラ立ち」、「自分に対するハラ立ち」がなくなる。疲れて考えることができなくなるためだ。それを「無心」と呼ぶのではないか。体が勝手にボールに反応して、自然に動くようになる。実戦の試合ではいちいち感情を入れて考えていたのでは間に合わない。この境地になれば、邪念を入れず、淡々と、やるべきことをやる、ということにつながるのだろう。株という大きな勝負では、自分に克つことが大切と思われて仕方ない。
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2017年07月08日

相場のリズムが狂ったら身近な銘柄で立て直せ

相場のリズムが狂ったら身近な銘柄で立て直せ 野球でもそうですが、スランプは突然、来るものです。自分では調子の良かった時のままの気持ちでも、どこかが狂ってズレているのです。知らず、知らず、ヘッドアップしたり体重移動がうまく行かなかったり。要はリズムが狂っているのです。このように打撃のリズムが狂ったときは、ボールを遠くへ打つ練習ではなく、バットを短く持ってトスバッティングといわれる練習をします。遠くへ飛ばすことより、バットの芯へ、しっかり当てる練習です。ボールをしっかり見ることができるようになり、ヘッドアップは直ります。

 勝負事のひとつでもある株の投資もまったく同じです。振り返って見てください。皆さんが、投資する最初のうちは、慎重に、謙虚に、よく相場を見て大儲けより着実に儲けることに心配りしているものです。それが、儲けが重なるようになると、つい有頂天になって、謙虚さはどこかに消えて、大きく儲けることばかりに気がいっているはずです。いわゆる、ヘッドアップしているのです。こうなって、リズムが狂ったら、トスバッティングと同じように相場を見つめることに立ち返ることです。

 以前から、何回も投資したことがあり、よく知っている銘柄。あるいは、父親の勤務していた会社の株。自分たちの町に工場のある会社の株など、身近な銘柄で仕切り直しすることです。動きも、あるていど分かっているため無理をする気持ちがなく素直な気持ちで相場に向かうことができます。買うたびにチャブツクようになったら、ぜひ、身近な銘柄でリズムを取り戻してください。
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2017年07月06日

相場の極意は見ざる言わざる聞かざる

【過去の記事を紹介=2009-12-17 10:04】

相場の極意は見ざる言わざる聞かざる 米(コメ)相場の神様とまでいわれた本間宗久が残した相場金言集「三猿金銭録」の中心をなす考え方といわれるものです。本間宗久は多くの金言、今でいう格言を残していますが、相場において最終的には人の意見に惑わされず、自分で考えて決めなさい、ということが言いたかったようです。

 3匹の猿が目、口、耳を手でふさぎ、見ない、言わない、聞かないという、「見ざる、言わざる、聞かざる」の、あの日光東照宮の猿の彫刻は有名です。一説では子供の頃は、大人のよくない行動を見たり、口にしたり、聞いたりしないで習い事に一生懸命になりなさいという教えといわれます。しかし、今日では、低俗な情報の氾濫に伴って犯罪の低年齢化が進むなど、3匹の猿の教えが通用するのはなかなか難しいことです。

 かつての証券会社では、たとえば店頭は現在と違って、多くの常連客などで賑わい、全体相場や個別銘柄についての話題が飛び交っていました。投資家もこうした話題を求めて証券会社の店頭に出かけて行くのを楽しみにしていたものです。しかし、こうした話題を参考にするのはよいけれど振り回されないで、最終的には自分自身で売り買いの判断を決めなさい、つまり、見ざる、言わざる、聞かざるのスタンスで、自分の考えを大切にしなさいという教えです。

 今でも、都内には昔の面影を残した証券会社の店舗はありますが、多くは、ネットでの取引になり、あるいは店頭も銀行以上に綺麗になって、しかも、営業カウンターの社員もアナリストレポート以外のことには答えてくれません。したがって口、耳から入ってくる情報は非常に少なくなり、最近の情報はネットによる目からのものが中心となっていますし、不確定な情報が多くなっています。とくに、今日の投資家は「見ざる」ことに心することが大切です。

 むしろ、最近は経営面において、経営者同士の交流会、勉強会などが活発で目、口、耳から入ってくる情報が非常に多くなっています。経営者にとって、情報収集は非常に重要なことですが、自社の実力を忘れて勢いに流されてしまうとバブル崩壊の二の舞になりかねません。経営者こそ孤独な存在ですから、最後は「見ざる、言わざる、聞かざる」を実践することが大切ではないでしょうか。
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2017年07月04日

株は千里を行って千里を帰る

【過去の記事を紹介=2009-12-17 10:04】

株は千里を行って千里を帰る 虎は1日に千里の道を往復するという中国の諺からきている言葉です。普通、ここでいう虎の場合は2つの意味で使われています。(1)1日で千里も往復するという元気、勢いのよさを表す場合、(2)自分の子供のことを想って千里の道でも帰ってくる、という子供を想う親の気持ちを表している場合、の2つです。

 株式の格言で使われるときは、勢いのよさを表す言葉として捉えられているとみてよいでしょう。ただ、込められている意味合いとしては、気をつけなさいという注意が強いように思われます。つまり、虎は行く(値上り)だけではなく、帰って来る(値下がりする)という両面をみることが大切ということです。

 「虎のように元気よく値上りする銘柄ほど、元のスタート位置に戻るのも早い」という意味です。したがって、有頂天にならず、深追いは避けたほうがよいと説いています。とくに、1日に千里を行って千里を帰るという虎のように勢いのある銘柄となると、そう多くはありません。

 ほとんどの場合は、「仕手株」といわれる人気株が虎の千里に当てはまる銘柄です。何年もかけて、数倍に値上りする場合は、下げる時、つまり元の位置に帰って来る場合も多くの時間がかかりますが、短期間に急騰した銘柄は、短期間に急落することが多いことから、このような言葉になっていると思われます。

 類似した格言に、『急騰は急落に通じる』、『短期急騰ほど往って来いは早い』などがあります。往って来い、とは元の水準まで戻るという意味です。かつては、中山製鋼、グリコ、三光汽船などの北浜仕手株といわれた銘柄が短期急騰、短期急落となったものですが、最近では新興市場の小型銘柄に、虎の千里に当てはまるような銘柄が多いのではないでしょうか。昔のように仕手が介入したためではなく、発行株数が非常に少ないところへ人気が先行するため急騰につながることがあります。

 世の中はすべてにおいて、スピードアップしていることは間違いありません。経営ものんびりはやっておれないのは事実ですが、短期間での成長を狙うと消えて行くのも早いことを肝に命じておくべきでしょう。
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2017年07月01日

株を買うな時を買え

株を買うな時を買え=犬丸正寛の相場格言 当たり前のことですが、証券会社で買い注文を出し、その注文が成立すれば、お金を払って受け取るのは「株券」であって「時間」ではないことは言うまでもありません。しかし、本当に欲しいのは株券でしょうか。株券を物としてみた場合は、もしも倒産したら何の役にも立ちません。このため、株の入門テキストにある通り、株券を所有することで発生する価値が株式の魅力なわけです。とくに、現在では、株券自体が発行されない時代です。

 株を所有する目的は、(1)キャピタルゲイン(値上り益)、(2)インカムゲイン(配当金、優待)、(3)経営参加、の3つです。特に、個人投資家にはキャピタルゲインが最大の魅力です。そのキャピタルゲインを狙う際に大事なのが、「時間」ということです。つまり、内容の良い銘柄ならいつでも上がるかといえば、そうではありません。世界的銘柄といえども、いつでも活躍するということではありません。その季節にはその季節の花が咲くように、株にも季節感があるのです。

 株を「時間」に照らし合わせてみる場合は、「短期的」と「中長期的」な視点があります。短期的にはその銘柄が過熱していないか、マーケットの流れや人気にマッチしているか。たとえば、今の市場では値段の高い銘柄が人気か、あるいは値段の低い銘柄が人気か、といったことがあります。

 長期的な視点では、「ソーシャルニーズの変化」ということが大切です。時間が経ってみれば、時代の変化は分かりますが、渦中にあれば分かり難いものです。かつては、輸出関連銘柄が下げれば、内需関連が活躍したものです。しかし、昨今の相場では、輸出関連株以上に内需関連株が大きく下げています。これも、少子高齢化による国内マーケットの縮小という時代的変化です。

 今は立派な会社でも時代の変化、ソーシャルニーズの変化に対応できなければ極端な場合、倒産だってありうるのです。長期投資をする際、あるいは企業経営においては、特に、長期的観点での「時を買え」は、「時代の変化」の大切なことを教えといえるのです。
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2017年06月29日

買い落城の安峠・売り落城の高峠

【過去の記事を紹介=2009-07-16 17:00】

買い落城の安峠・売り落城の高峠 落城とは、言うまでもなく戦いに敗れて城を明け渡すこと。峠とは、ここでは「フシ」「転機」と受け取ってください。安峠は底値、高峠は天井の意味です。これも当たり前の話ですが、戦いには必ず相手がいるのですが、しかし、株式投資については、「自分で銘柄を研究して投資をするのだから相手は関係ない。戦いがあるとすれば自分の欲との戦い」と思われている方も多いことでしょう。確かに、最終的には自分の欲との戦いですが、実際には欲があろうとなかろうと投資家はマーケットという戦いの場にさらされているのです。弓矢や砲弾こそ飛んできませんが、投資家の「欲」につけ込んだ心理戦なのです。

 戦国時代には全国あちこちで大小の戦いが繰り広げられたとありますが、武田信玄と上杉謙信のような大きな戦もありました。株式市場でも小さな相場、大きな相場が展開され、そこでの戦いの相手は「買い方」と「売り方」です。参加者ということでいえば、外国人投資家、生損保・投信・郵貯・年金などの機関投資家、一般企業、金融機関、団体、個人など非常に多岐にわたっていますが、厄介なのは、これらの投資家を買い方、売り方と決めつけることができないことです。買った株は売却しないと戦いに勝ったことにならないからです。したがって、昨日までは買いの強い味方だと思っていたが、今日は売りに回って敵となるのです。株式市場のほうが戦国時代より信用できない世界です。

 現在は外国人投資家が大きな戦いを仕掛けていますが、10数年前までは仕手筋による戦いでした。武器には信用取引が使われました。信用取引はお金を借りて株を買う、あるいは株券を借りて売却するという行為です。仕手筋はほとんどの場合、「買い方」で、戦う相手は信用で株券を売る「売り方」(カラ売り)です。三光汽船、グリコ、住友鉱山、帝国石油、不二家、中山製鋼など昭和40年代には、こうした信用取引を利用した買い方と売り方の戦いが数多く見られたものです。まさに、昔の戦国時代に匹敵するような乱世ではなかったかと思います。こうした仕手戦は信用取引という武器の使用期間が6ヶ月という制限のあったため勝敗の白黒がはっきりしたものでした。

 破れた買い方の場合は、信用取引のお金を返すために処分売りをしたところが底、即ち、買い方落城の「安峠」となり、売り方が敗れる場合は損を覚悟で株券を買い戻して返す、つまりこれを踏み上げとかイレ上げといいますが、売り方の落城となるわけで相場は高値をつける「高峠」と教えています。現在では昔のような仕手筋はいないようですが、外国人投資家を仕手筋と置き換えれば納得できることは多いと思います。今の外国人投資家はM&Aで日本の企業と戦い、最終的には日本の個人投資家に彼らが買い込んだ株を肩代わりさせるような戦いをやっているのではないでしょうか。外国人にやられない大和魂を見直したいものです。
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2017年06月27日

見切り千両、損切り万両

【過去の記事を紹介=2009-07-14 17:00】

見切り千両、損切り万両 見切ることには千両の価値があり、損切りすることには、その10倍の万両の価値があるという意味の格言です。

 株式投資においては、買いよりも売りのほうが難しいと言われますが、特に難しいのが「損切り」なのです。買う前に「損切りラインを決めておき、それを確実に実行する」と自分に言い聞かせていても、実際に買った後に値下がりすると、「きっと戻るはずだ」という根拠のない願望が、人間の心を支配するようになりがちです。

 「悪手が悪手を呼ぶ」という格言もあります。なんとか損失を取り戻そうと焦り、結果的に悪手を連発して、深みにはまってしまうこともあります。こうした悪循環に陥ると、なかなか抜け出すことはできません。

 そして損失が大きくなればなるほど、心理的にも追い込まれて、損切りすることがもっと難しくなるのです。もちろん、待っていれば願望どおりに戻ることもありますが、待っている間は資金効率が悪くなります。重要なのは資金を温存することです。したがって、致命的な損失を受けて手遅れになる前に、損切りを実行することが必要になってくるのです。

 「しまったは仕舞え」という格言もあります。誰にでも失敗はあるものですが、人間というのは、なかなか自分の失敗を認めることができません。しかし失敗に気がついたら、とにかくいったん潔く損切りして、その犠牲を無駄にしないで、次回の最善手を考えるべきでしょう。

 企業経営においては、成長を加速させるために、積極的な投資で事業を拡大させることや、新規事業に進出することは当然の戦略です。ときには、社運を賭けて大型のM&Aを実行することもあります。

 しかし見込み違いは必ずあります。どんなに周到な準備をしていても、思惑どおりに進まないこともあります。時期が悪かったということもあります。こうした場合に重要なのは、その事業を強気に継続するのか、あるいは勇気ある撤退を決断するのかということです。

 見込みが外れた事業を継続する場合、勝算があって信念を貫くのと、負けを認めるのが嫌で意地を張っているのとでは、大きく異なります。株式投資でも商売でも見切りは大切です。損切りをしたときは悔しくても、残った資金があれば、次の売買でその損失を取り返すことも可能です。損失を拡大させることは、なんとしても避けなければなりません。企業の存続そのものが危うくなることは、過去の数々の例が示しています。
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2017年06月24日

買い上手より売り上手

買い上手より売り上手 株式投資の真髄に近い言葉だと思います。買いにばかりにこだわるのではなく、それ以上に売り時の勉強をしなさいということです。

 これまで、多くの投資家の皆さんと接し、投資相談を受させていただいて感じたことは、ほとんどの投資家の方が、「買う」ことに神経を使われ、買い上手になろうとされていることです。もちろんそれは、決して悪いことではありませんが、買う時というのは、あわてなくても十分間に合いますので買い上手だけでなく、売りも考えた投資スタンスをとることが大切です。

 皆さんの投資スタンスをみていますと、正確にデータをとったわけではありませんが、うまく買おう、いい銘柄を買おうという意識が8割ていど、残り2割ていどが売りについてのものと見受けられます。しかも、売りについての考えは、どういう状況になったら売る、といった明確なものではなく漠然としたもののように感じられます。

 「買う」という行為では、銘柄選びと買うタイミングに分けて考える必要があります。時流に乗り、テーマ性があり、業績のよい銘柄を選ぶことが大切であることは言うまでもありませんが、ここで、さらに大切なことは個人投資家の方が、「この銘柄の良さに気がついたのは自分だけである」といった錯覚に陥らないことです。残念ながら、個人は情報収集力に優れた機関投資家には勝てませんし、銘柄レポートについても通常の商取引と同じように小口客より大口客が大切にされるはずです。

 つまり、一般の投資家の知った情報はすでにその情報で買っている人がいるのです。ですから、買いのタイミングは大口投資家がひとわたり買ったあとで、軟調となったところでも十分間に合うということです。「底値100日、天井3日」の格言が、今回の言葉と非常に近いものです。

 とくに、天井をつけて株価が下げに転じるときは一瞬です。あなたの周囲でどのくらいの人が強気になっているか、あるいは自分自身の中で目標値段を次々と上方修正していないか、といった売り時の研究が大切です。商売でも株式投資でも買うことは、お金さえあれば難しいことではありませんが、売るという行為はなかなか難しいものです。
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2017年06月22日

相場は人気7分に材料3分

【過去の記事を紹介=2009-07-14 17:00】

相場は人気7分に材料3分 人気を分解すれば「人」の「気」となります。気(け)とは、ざわめきや人の気配の多いこと、つまり、多くの人が集まり、注目している状態ということになります。投資する場合は、多くの人が注目するだろう、と思われる銘柄の中から選ぶことが大切、と教えています。『人気を知ることが相場に克つ道』とも教えています。

 人気とは、なかなか難しいものですが、案外、ヒントは身近にもあります。空気がきれいで、おいしい水のある田舎でも人が集まらないと寂しく、土地の値段も上がりません。歌は上手なのになぜか人の集まらない歌手、勉強がよくできて真面目だが、なぜかモテない男子学生、同じ商店街にあってなぜか売れる店と売れない店など、数えれば、きりがないほどです。

 仮に、商店街で隣り同士に魚屋さんがあったとします。どちらも、新鮮さは同じ程度なのに、不思議と片方が売れて、もう片方には人が寄り付かないことがあります。こういった場合、しばらく眺めていますと、売れている店は、掛け声も大きく威勢のよいことが分かります。ところが、もう一方の店は、人のよさそうな店主ですが、声を出すこともなくおとなしいのです。人間的には、おとなしい店の主人がすばらしいかもしれませんが、商いをやっている以上は売れてナンボの世界ですから、やはり威勢のよいのが人気の基本ということになるのではないでしょうか。

 銘柄を見るときは、業績がよいか、財務内容はどうかなどのデジタル的な材料面に先ず目が向きます。決して、間違いではありませんが、さっきの元気のいい魚屋さんと、おとなしい魚屋さんの例えのように、業績だけではだめなのです。1株利益が同じであっても、人気をはかる投資尺度のPER(株価収益率)が、一方は40倍、片方は20倍ということが起こります。もちろん、PERは高いほうが人気の高いことを現しています。1株利益が同じであっても、こうした人気に差が生じるのは、発行株数の多少、先行きに対する展望、知名度、分かりやすさ、親しみやすさ、一等地に本社がある、経営者への信頼性や親しみやすさといった、どちらかといえば人間臭さのあるアナログ的な要素によるところが多いのが特徴です。格好がよくてサービス精神のある歌手や俳優に人気があるのと同じように、銘柄も格好のいいのが人気があるのです。

 株式投資で、「人気」を理解するうえで有名な言葉があります。経済学で著名なケインズ先生は、株式投資は「美人投票のようなもの」と言っています。自分好みの美人を選ぶのではなく、多くの人が誰を美人と思うかを予想することが大事であると著しています。自分でよいと思う銘柄より、多くの投資がよいと思う銘柄を選ぶことが儲けるコツというわけです。
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2017年06月20日

急がば回るな(見送りの姿勢)

【過去の記事を紹介=2009-07-13 17:00】

急がば回るな(見送りの姿勢) 先日、深夜のテレビでのゴルフ番組だったと思いますが、『急がば回るな』とありました。ゴルフの世界で、「回るな」とは、どういうことを意味するのか、よくは分かりません。遠くで雷の稲光がしたら「回るな」ということかもしれません。あるいは、無理をして大きい池を越えて飛ばそうとするなと言うことかもしれません。しかし、株には大いに参考となる言葉です。

 本来は、人生、ビジネス、株式投資でも『急がば回れ』です。急ぐ時ほど、近道をしたくなるのは人の常です。早く結果を見たい、早く果実を手にしたい。よく言えば向上心が強く、やる気満々と言えます。しかし、勝負ごとは、ほとんどの場合、急ぐほどうまく行かないものです。ゴルフで打ち急げば、上半身と下半身のスイングがアンバランスとなってミスショット。気持ちが先に行って、ボールの行方を少しでも早く見ようとすればヘッドアップでボールはわずかしか飛んでくれません。

 勝負ごとというものはスポーツだけではありません。人生だって、ビジネスだって、株だって戦いであり勝負です。サバンナに生きる動物のように、本来は食うか食われるかが生命体の本来の姿です。ビジネスで負ければ倒産。もちろんツキもありますが、人生で遊び・快楽に負ければ、野球でいえばユニホームを着てベンチに入ることができません。

 昔の人は、『あわてる乞食はもらいが少ない』とも言いました。勝負ごとに対する「急ぎの気持ち」を抑えることの大切さを教えています。大きい勝負を仕掛ける時ほど、深呼吸をして、すぐにとりかかるのではなく、辿りつく道がいくつあるかくらいを見極めるゆとりが大切でしょう。そして、時には、この言葉のように『回るな』という、見送りの姿勢も必要でしょう。

 特に、相場の世界では、『明日もマーケットは開く』のです。難しく、無理だと思えば投資を見送るべきです。『知らない、分からないものには手を出すな』、『買うべし、売るべし、休むべし』などの教えもあります。1株、2株の小口で超短期売買なら、むしろ急ぐことが重要でしょう。ゆっくり構えて、「回り道」していたら儲けのチャンスはなくなります。しかし、株式投資が人生の全てではありません。営みの中の一部分と位置づけ、人生を豊かにしてくれるものとして取り組むなら、「急がず」、そして、「回らず」の見送りの気持ちも大切でしょう。
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2017年06月17日

希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である

希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である 「人間なんて小さい存在、すべては天まかせるべし」、「明日には明日の風が吹く」といった堂々たる気構えの人生も悪くはないし、現にそういう人生を送られている人もいるでしょう。しかし、限られた時間の中で、「この世は私が私になるところ、あなたがあなたになるところ」(相田みつお氏)であり、自己実現を果たそうとすれば悟り人のように泰然と構えてばかりはおられません。

 とくに、昔のように殿様まかせの時代なら、先行き人生も決まっていましたから希望的観測も仕方なかったと思いますが、自己責任が定着している今日では自分の人生は自分で決め実行が求められ、希望的観測は許されない時代です。ましてや、株投資では、買った後で、「上がってほしい」という希望的な見立てでは成果は難しいといえます。現実のマーケットを直視しプラスとマイナスに仕分けし現実に即した相場見通しに基づいて大切な資金を投じる時代ではないでしょうか。
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2017年06月15日

買いたい時は3日待て

【過去の記事を紹介=2009-07-10 17:00】

買いたい時は3日待て 買いたいと思った時は、ほとんどの場合、思い入れが強く、気持ちが一直線になって余裕がなく、反対の動きなどは考えないので、深呼吸して、1、2、3と数えるくらいの気持ちで3日くらい待ちなさい。3日経って、それでもなお自分でいいと思ったら買ってみなさいという教えです。
 昔と違って、証券会社の店頭で、客同士が銘柄感を交わし、意気投合して、この銘柄しかないと熱くなることは、今では、なくなりましたが、それでも、雑誌、新聞、テレビ、各種のレポートなどで紹介されると買いたくなるのが投資家心理です。
 しかも、人間には小さい頃から、欲しいものは今すぐ手に入れたいという欲求本能がついていますから厄介です。玩具を買って欲しいと泣き叫ぶ子供の心理です。大人になればこうした幼児性は取れるものですが、株式投資になると、どういうわけか分別のあるベテラン投資家でさえ小さい頃の本能が頭をもたげて、熱くなって、かき立てられるように株買いに走る傾向があります。
 亡くなった弟が証券会社の支店で営業をやっていた頃、ノルマがあって、今日はこの銘柄を営業マン1人当り、数万株顧客に買わせるようにという支店長のきつい叱咤命令があったそうです。弟の勤務していた店だけでなく、昔はほとんどの証券会社でこのような大量推奨販売のノルマ営業が当然となっていました。
 昔は、業界トップの野村證券のことをノルマ証券と呼んでいたほどですから。そういう時の弟はひたすら下を向いて支店長の嵐のようなきつい言葉が頭の上を通過するのを絶えてガマンしていたといいます。
 そして、多くの営業マンが買い込んだ3日後くらいにその推奨株を買うと、おもしろいほど儲かってお客さんに喜んでもらったと言っていました。多くの営業マンの買いが一巡すると、売り物に押されて、3日目あたりから安くなるからだそうです。もちろん、今はこういう営業スタイルは全くありませんが、相場欄を見て、高い銘柄があると買いたくなる心理は今も以前も変わりはないようです。
 経営でも、即断即決など、スピード経営がもてはやされていますが、『段取り7分』といわれるように事前の準備はスピード経営だからこそ大切ではないでしょうか。とくに、規模の小さいベンチャー企業の経営者の方々は決まって、スピード経営を口にされますが、それで挫折した企業もたくさん見てきました。「早い決断、後の大きい後悔」という言葉を経営者は心に留めておいてほしいものです。
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株式投資情報ブログ