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2017年07月13日

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ

【過去の記事を紹介=2010-09-01 10:20:23】

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ

株はけなされて強くなり おだてられて頭を打つ アメリカの格言の『相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、幸福感のなかで消えて行く』とほとんど同じ内容です。相場の寿命と言ったらよいのでしょうか、相場のサイクルを見事に表現した格言です。投資家の心理はほとんど世界共通で、目の前にあるものを見て判断しますので、良い材料が出れば強気となり、悪い材料が相次ぐと弱気になるものです。サブプライムローン問題のように大きな悪い材料が表面化し悲観人気一色になって来ますと、実は新しい相場の芽が育まれるのです。
 底値圏での投資家心理はどこも同じだと思います。日米で少し違うところと言えば、「日本人はおだてに弱い」ということではないでしょうか。日本の場合は、アメリカ国民のように「みんなハッピー」では天井を打たないで、「あんたが一番」とおだてないとその気にならないことです。このため、天井形成がアメリカなどと違った動きになることです。
 1989年当時の日本は国民1人当りGDPが世界第2位を誇り、日本の不動産会社がアメリカの一等地を買い漁り、その経済力の強さから「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とおだてられ、当時4万円に迫っていた日経平均については外国証券系などから10万円は速いとの観測も出されました。これにおだてられた国民がその気になり幸福感に浸りました。しかし、日経平均は急落となりました。この格言から学ぶことは、こうした「おだてに弱い日本人」の心理を巧みに利用して天井をつけさせ、その一方で売り逃げた外国人投資家が存在したことです。実際、90年は年間で個人が売り買い差し引きで14億6000万株買い超したのに対し、外国人投資家は18億株売り超して逃げていたのです。
 長い間、日本人は基本的に外国人コンプレックスがあり、横文字に弱く外国人の言うことなら鵜呑みにしてきました。幸い最近の日本人投資家は賢くなり、サブプライム問題の表面化した07年夏以降、外国系証券から日経平均2万円説が出ましたが、日本の投資家は惑われませんでした。しかし、国民性として「おだてに弱い」ことは簡単には無くなるものではありませんので、またいつの日か新たな「おだて」を編み出してくるか気は抜けません。

posted by 相場格言 at 08:00 | 相場格言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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