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2017年06月13日

大回り3年、小回り3月(日柄のフシ目)

【過去の記事を紹介=2009-07-09 17:00】

大回り3年、小回り3月(日柄のフシ目) 源氏鶏太さんのサラリーマン小説に、「三日三月三年」がありました。入社して3日目に学生時代と違う職場の空気が嫌になり、3カ月目には上司や同僚など人間関係が嫌になり、3年目には今の仕事が本当に自分に向いているのだろうかと仕事が嫌になり、それらをそれぞれ乗り越えて一人前のサラリーマンに育って行くというストーリーだったと思います。株にも同じように日柄のフシ目があります。

 小回り3月は、「人のウワサも75日」から来ていると思われます。昔は土曜日も株式の売買が行われていましたので、1ヶ月の立会い日数は25日の時が多く3ヶ月はちょうど75日になります。興味本位のウワサも75日も経てば新鮮さが消えて話題にならなくなるように、株式に対する材料も好材料だろうと悪材料だろうと色あせてしまい材料としての力がなくなります。したがって、好材料で上げてきた相場、あるいは悪材料で下げてきた相場も3ヶ月経過すれば、ひとまず天井打ち、あるいは底入れするので買いはいったん利食い、カラ売り(株券を借りて売ること)は買い戻すのがいいと教えています。現在でも、信用取引を利用して買った銘柄が3ヶ月経った時点で儲かっていなかったら期日いっぱいの6ヶ月間も粘らないで処分するのがよいといわれ、信用買いのメドとして使われています。

 3ヶ月目が信用取引などを利用した比較的短期売買のめどとして使われるのに対し、3年目は中長期での日柄のフシとして使われます。買った銘柄をいつまで持っていようと誰からも文句を言われない現物買いでも、3年も持てば源氏鶏太さんの小説のように「本当に自分に向いてる仕事だろうか」と思うのと同じように、「この銘柄をこの先も持ち続けていいのだろうか」と思うようになります。最初はいいと思って長く持ち続けようと思った銘柄でも、ほかの銘柄が軽やかに動いたりすると目移りするようになってしまうものです。女性投資家より男性の投資家にこの傾向が強いようです。

 終身雇用制度の崩れた今の状況では新入社員の定着率は極めて悪くなっています。空気が合わないというだけで3日目くらいで辞めてしまうケースも結構あるようです。「3日3月3年」を乗り越えて、1つの職場で定年まで働こうという鶏太さんのがんばろう物語ではなくなっています。少子高齢化で生産人口が減少する日本では従業員確保面から「3日3月3年」はキーワードとなってくるのではないでしょうか。また、安定株主の確保面からは3年ごとに株主向けのメリハリの効いたIRイベントなどを実施することも必要だろうと思います。



posted by 相場格言 at 09:00 | 相場格言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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