2019年07月22日

女の子が生まれたら桐を植えるがごとく株を買え=犬丸正寛の相場格言

■女の子が生まれたら桐を植えるがごとく株を買え

 日本で有数の桐の産地である会津地方では、娘が生まれたら桐を植えるといわれます。木のなかでも桐は10年から15年程度で大きくなり成長が比較的早いため、娘が嫁入りする時に桐で作った箪笥を嫁入り道具に持たせるという親の思いです。桐は材質が均一で変形し難く、精密な作りができるうえ湿気に強いため箪笥には桐がいちばんで今でも高価なものです。株式投資においてもこれくらいのゆったりした気持ちで、子供の将来を思いやることが大切であるというよき時代の教えです。

 今日なら、娘さんでなくても息子さんが生まれたら、将来の学資のために株を買うのもいいと思います。桐が成長する15年といえば、子供が高校生になる頃で学費がかかり始めます。金利の高かった以前なら、学資貯金などでよかったのですが、低金利の今は殖やすことはできません。やはり株ということになります。東京証券取引所の調べによる配当金収入と値上がりなどを含めた「株式投資収益率」は1994年から2003年までの過去10年間の平均で約3%です。この間、バブル崩壊後2000年から2002年までは17.5〜24.9%のマイナスとなるなど厳しい環境だったにもかかわらずプラス成果だったことは株の持つ魅力です。

 ただ、昭和40年代(1970年代)までの高度成長時代は、どの時点で買っても成果は大きかったのですが、成熟社会の今日では難しくなっているのも事実です。必ずしも長期投資がよいとはいえなくなっているのです。この原因の1つに新製品の寿命が短くなっていることがあります。過去、VTRが登場した頃には、普及率が高まるまで時間がかかったため、関連銘柄の人気が12年程度続きました。現在は、携帯電話の早い普及にみられるように新製品の命は非常に短くなっていますので長期保有はできません。また、極端な例では上場廃止となる西部鉄道を15年前の1989年に8000円で買っていたら現在20分の1に値下がりしています。

2004-12-20 11:36の記事
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電気が消えるとお化けが出る=犬丸正寛の相場格言

■電気が消えるとお化けが出る

 戦後の電力事情があまりよくないころは電気がよく消えたもです。このため、ローソクは手放せないものでしたが、ローソクの灯かりに映し出された影がお化けのように恐かったものです。株式市場においても、かつての株式立会い場で電気が消えたりするとお化けが出るくらい淋しくなるということですが、実は、日本を代表する産業に引っ掛けた言葉です。

 株式市場において「電気」とは、ずばりソニーや松下電器、シャープなどのエレクトロニクス株のことです。電気が消えるとは、こうしたエレクトロニクス株が天井を打って下げに転じることを指しています。そして、エレクトロニクス株に代わって動くようになるのが、お化け、即ち、「化学株」というわけです。さらに、化学株の中から絞り込みますと医薬品株に行き着ます。日本を代表するリーデイング産業であるエレクトロニクスに匹敵する高付加価値産業はファインケミカル(精密化学)と呼ばれる「医薬品」ということになるのです。したがって、「エレクトロニクス株がだめになると(電気が消える)と、お化けである医薬品株が動く」という教えになっています。これは、現在でも株式投資において相場の流れを見るうえでけっこう役立つ言葉だろうと思います。

 要点としては、@エレクトロニクス株が全体相場に与える影響は大きく、特にその中でもソニー株が日経平均(昔は東証修正平均)の動きに大きく作用する、Aしたがって、ソニー株などエレクトロニクス株が下げる(電気が消える)と日経平均も下げるのでエレクトロニクスが天井打ちしたら全体相場に活力がなくなる、Bエレクトロニクス株が天井打ちしたあとの相場では個別物色の相場となるが、とくにその場合、エレクトロニクスは代表的な輸出株であり、その対角線にあるのは内需株であるからエレクトロニクス株がだめになれば内需株が動く、C内需株のなかでもエレクトロニクス株に匹敵するのは医薬品株である、といった見方や活用ができるでしょう。実際、ソニー株は2000年2月に高値3万3250円をつけていますが、代表的な薬品株のひとつである三共は同じ年の1月に2020円の安値をつけています。最近は、ソニー株の低迷と同時に三共株が下値切上げとなっています。

2004-12-17 11:41の記事
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半値八掛け二割引で底が入る=犬丸正寛の相場格言

■半値八掛け二割引で底が入る

 高値をつけた相場が下げてきた場合に下値のめどとして使われる言葉です。一般的に下値のめどとしてよく使われるのは、格言にもある『3割高下に向かえ』といわれるように高値から3割程度下げてきた時、あるいは上げ幅の3分の1押しや上げ幅の半値押しなどがあります。

 たとえば、ある銘柄が3000円から上げ始め高値10000円まで買われたあと下げに転じてきた時には、『3割高下…』では高値に対し30%下げの7000円が下値のめどになります。一方、上げ幅に対しては、ここでは3000円から10000円まで7000円上げに対し3分の1押しでは、7000円÷3=2333円下げたところ、つまり7667円が下値のめどになり、上げ幅の半値押しでは6500円がめどになります。通常の調整ではこうした値段が下値のめどとして実践的に使われ、実際にそうした値段で押し目買いを入れる投資家が多いのです。

 しかし、とくに、『半値八掛け…』が有名となっているのは、言葉の響きが印象的なことも理由としてありますが、押し目買いを入れたもののいっこうに下げ止まらないことから、半ばやけっぱち的な気持ちも含まれています。その謂(いわ)れは、大阪の薬の街・道修町で、「薬九層倍」といわれる言葉があり、原価の9倍くらいの非常に高い値段がついていたといわれることから、値切る時に、最初は半値、そしてさらにその8掛け、最後はその2割引まで、つまり最初の値段の3分の1くらいまで値切るのに使われたといわれています。仮に、株価が高値10000円をつけて下げてきた場合ですと3200円が下値のめどとなるのです。

2004-12-16 11:42の記事
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