2017年03月09日

知ったらしまい

【過去の記事を紹介=2004-12-23 11:41】

 「しまい」とは、仕舞うということですから終わりという意味で、関西では、「終わりや」といいます。商売では、今日は、日が暮れたからもう店仕舞いしようよ、というご苦労様の意味合いが込められていますが、相場においては、ねぎらいなどどいうやさしさではなく冷淡なものです。

 少したとえがよくないとは思いますが、知ったらしまいは、男女の関係に似ていると思います。気に入った素敵な女性には、われわれ男性は皆、熱心にアプローチします。食事に誘い、誕生日を聞きだしてプレゼントしたり、仕事が残っているのにドライブに誘うなど熱心なものです。もちろん、人間だけではなく動物の雄は同じで、札幌空港の近くに、川を上ってくる鮭を捕獲するインディアン水車と日本一大きい水槽を持ったシャケふるさと館があります。ここでの雄のアプローチはユニークです。当然、体の大きい雄が優位なわけですが、体の小さい雄が身体の模様を変え雌に変身して油断させ雌に接近して思いを達します。いったん、男は親しくなってしまうと、恋愛の時の気持ちはどこかへいって冷たいものです。まさに、知ったらしまいです。

 実は、個人投資家が一番間違いやすいのが、このあたりの呼吸を飲み込めないことです。こんなに良い材料が出たのだから上がるはずと思い込んでしまうのです。ところが、男女の恋愛期間と同じで、既に、その好材料が発表となるまでにアツアツ期間があったのです。とくに、最近、ネット取引が活発になってからそうした動きが顕著です。

 たとえば、ある企業の7〜9月の第2四半期の決算が発表され、経常利益が前年同期間に比べ40%増益だったとします。普通に考えれば美人にも匹敵する良い数字ですが、前年比較で良かったからといっても株価は反応しません。事前予想に対してどうだったかをみるのです。事前予想と同じ程度だったら利益確定の売りが先行して下げ、まさに知ったらしまいとなってしまうのです。経営者の方々も、好決算発表で評価されると期待しても、反対の動きでがっくりされるのではないでしょうか。

posted by 相場格言 at 09:00 | 相場格言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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