2019年08月07日

車も相場もすぐには止まれない=犬丸正寛の相場格言

車も相場もすぐには止まれない 止まっているものを動かすには、そうとうのエネルギーが必要です。余談ですが、1カロリーとは摂氏14.5度の水1CCを1度上げるのに必要なエネルギーだそうです。一旦、動き出したものを止めることも同じように容易ではありません。身近な乗り物、車だって時速100キロといった高速で走っていれば簡単には止まってくれません。通学路にある、『車は急に止まれない』の標語のとおりです。

 相場もまた同様です。この水準で、上げ止まるはず、下げ止まるはず、と思ってもぴたりとは行ってくれません。チャートの好きな方なら経験されていると思いますが、「移動平均線」で、上げ止まるべきところ、あるいは下げ止まるべきところを上に抜いたり、下に切ったりします。しかし、移動平均線を切ったからといって、そのまま基調が変わるわけではありません。いわゆるダマシ足です。上にも下にも、相場に勢いがついている時ほど、思った所では止まってくれません。車が急に止まれないのと同じです。

 特に、日経平均とか個別銘柄でも、1万円とか1000円といった心理的なフシを抜いたり切ったりするときほど、弾みがついているため急には止まってくれません。車の運転も相場の運転も、余裕を持って臨むことが大切です。ピンポイントで売買しようとするより、ゾーン(圏)で捉えるくらいの気持ちがよいと思います。
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投資家心は微妙:反対に動きたし乗り遅れたくもなし=犬丸正寛の相場格言

■投資家心は微妙:反対に動きたし乗り遅れたくもなし

投資家心は微妙:反対に動きたし乗り遅れたくもなし よく分かります。相場の指南書を開けば、「人と同じことはするな」とあます。しかし、今ここで反対に動くと儲け損ねるのではないか、折角の買いチャンスを逃すのではないかと不安心理が頭をかすめます。

 相場に対する「基本」や「教え」は非常に大切です。しかし、そうした基本・教えがすべての場面で当てはまる、ということではありません。学んで、自分なりの、これぞという原理原則を身につけることは非常に大切なことです。が、その原理原則がいつでも役立つ、ということではありません。そこには時間が存在しているからやっかいです。長期で見れば、その通りでも短期的な観点では、むしろ当てはまらないで外れることの方が多いのです。時代を超えて、おじいさん、おばあさんが言っていた通りになったという教えは沢山あるでしょう。しかし、相場の世界では20年先、30年先にその通りとなってもあまり意味のないことです。できるだけ短期、いくら長くても3年がメドです。

 景気→企業業績→株価、という基本があります。その通り、大変大切なものです。3年程度の期間の中では、ほぼ、この基本通りの動きです。景気が良くなれば企業の業績が良くなり株価が上昇する。反対に景気が悪くなれば業績が悪化し株価が下がる。しかし、09年2,3月に起きたことは違いました。「景気の一段の悪化は避けられない」。だから、「日経平均は5000円台まで下がる」という見方でした。

 今になってみれば、株価が景気の回復を読んでいた、と言えます。あの頃、景気一段の悪化→企業業績のいっそうの悪化→株価下落の基本通りに動いた人は儲けを逃しました。空売りした人は大きな損です。あの時点で、基本とは反対に動いた人は儲かったはずです。そして今、今度は景気本格回復→企業業績の回復→株価本格上昇という見方が多くの投資家に強くなっています。

 「いやいや、まだ本物の回復ではない」と反対に考える気持ちもあるでしょう。一方では、「ハイブリッド車も売れていることだし、これだけ多くの人が強く言っているのだから素直に強気にならなくてはいけない」気持ちもあるでしょう。残念ながら答えはありません。

 相場は人間社会の営みの縮図ともいわれます。清く・美しくの、基本通りなら社会には犯罪はありません。特に、人の社会では、乗り遅れたくない気持ちが強いものです。そこにつけこんで詐欺も起きます。相場では多くの人がバスに乗り遅れまいとした時に天井が形成されます。そのときこそ、人の反対を行く勇気が大切でしょう。

2009-06-16 15:28に掲載の記事
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トイレの汚い会社の株は買うな=犬丸正寛の相場格言

■トイレの汚い会社の株は買うな

トイレの汚い会社の株は買うな 今どき、トイレの汚い上場会社なんてあるの、という声が聞こえてきそうです。確かに、今は、そういう会社は見当たらないでしょう。この格言の使われた昭和40年代初め頃の高度成長期には、それまでの「作れ、売れ」の大号令時代に対する変化の時を迎えていました。

 物がない時代でしたから、「安かろう、悪かろう」で、通用しました。しかし、経済白書で「もはや、戦後は終わった」、と副題に載るなど、製品に対して次第に「いい物」が求められるようになって行きました。そういった時代の変化の時に、「トイレが汚れているようでは、いい製品はできない」、という、ひとつの判断になっていたのです。トイレだけでなく、社長・役員の夜の振る舞い、社員の有様なども含めて、企業の品格が求められるようになったのです。

 現在は、どの企業でもトイレは言うまでもなく、オフィスは綺麗です。しかし、ここ4、5年、船場・吉兆、伊勢の赤福、野村のインサイダー事件をはじめ名門企業に不祥事が相次ぎました。建物などの見た目は綺麗でも、商道徳や企業倫理が欠如しているためだと思われます。時代は繰り返すといいますが、今の社会は、戦後のような「儲けたら勝ち」という風潮ではないでしょうか。まさに、昔の格言が生き返ったようです。

 『内部管理体制のできていない会社の株は買うな』、と置き換えれば分かりやすいのではないでしょうか。

2009-02-22 17:18に掲載の記事
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2019年07月29日

相場は悲観の中で生まれ懐疑とともに・・=犬丸正寛の相場格言

■相場は悲観の中で生まれ、懐疑とともに育ち、楽観の中で天井を打ち、幸福感とともに消える

■相場は悲観の中で生まれ、懐疑とともに育ち、楽観の中で天井を打ち、幸福感とともに消える

相場は悲観の中で生まれ、懐疑とともに育ち、楽観の中で天井を打ち、幸福感とともに消える アメリカの有名な相場に対する教え。相場の底から天井までの大きなサイクルを心理面から学ぶのに役立つ。

 格言は古今東西、先輩の方々の貴重な教えです。しかし、その通りだとは思っても、言葉の通り実践できないのが人間です。

 今のアメリカは、まさに、「悲観」の真っ只中です。トンネルの中の暗闇状態です。きっと、後で振り返れば底だったと分るはずです。

 日本の投資家も痛手は被っています。しかし、バブル崩壊は経験済みです。アメリカほど心理的には追い込まれていません。今こそ「タネ(種)玉」つくりの買いをしようではありませんか。

2009-02-20 17:13 に掲載の記事
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真の底は戦い終わった戦場のごとし=犬丸正寛の相場格言

■真の底は戦い終わった戦場のごとし

真の底は戦い終わった戦場のごとし 今回のサブプライム問題に端を発した下げ相場では、買い方、売り方の大きな戦いが続いています。しかし、NYダウにしても日経平均にしても大きく動いている間は、まだ底値とは言えません。特に、商いを伴って上に下にと動くことは、たとえば関が原のような戦いなら、兵士があちこちで刃を交えている状態です。

 本当に戦いが終わるには、どちらかの兵が完全に負けてしまうことです。そして、戦場には静粛の時が帰ります。株で言うなら、今度のような大きな悪材料では買い方が投げ切ることが必要です。今のように下げては戻し、また下げる動きでは完全に投げ切っていないのです。

 投げが一巡すれば、戦いが終わった戦場のように静かになります。マーケットでは、これを『閑散に売りなし』と表現して相場が陰の極に達したと判断します。

2009-02-18 16:36 に掲載の記事
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