2017年06月22日

相場は人気7分に材料3分

【過去の記事を紹介=2009-07-14 17:00】

相場は人気7分に材料3分 人気を分解すれば「人」の「気」となります。気(け)とは、ざわめきや人の気配の多いこと、つまり、多くの人が集まり、注目している状態ということになります。投資する場合は、多くの人が注目するだろう、と思われる銘柄の中から選ぶことが大切、と教えています。『人気を知ることが相場に克つ道』とも教えています。

 人気とは、なかなか難しいものですが、案外、ヒントは身近にもあります。空気がきれいで、おいしい水のある田舎でも人が集まらないと寂しく、土地の値段も上がりません。歌は上手なのになぜか人の集まらない歌手、勉強がよくできて真面目だが、なぜかモテない男子学生、同じ商店街にあってなぜか売れる店と売れない店など、数えれば、きりがないほどです。

 仮に、商店街で隣り同士に魚屋さんがあったとします。どちらも、新鮮さは同じ程度なのに、不思議と片方が売れて、もう片方には人が寄り付かないことがあります。こういった場合、しばらく眺めていますと、売れている店は、掛け声も大きく威勢のよいことが分かります。ところが、もう一方の店は、人のよさそうな店主ですが、声を出すこともなくおとなしいのです。人間的には、おとなしい店の主人がすばらしいかもしれませんが、商いをやっている以上は売れてナンボの世界ですから、やはり威勢のよいのが人気の基本ということになるのではないでしょうか。

 銘柄を見るときは、業績がよいか、財務内容はどうかなどのデジタル的な材料面に先ず目が向きます。決して、間違いではありませんが、さっきの元気のいい魚屋さんと、おとなしい魚屋さんの例えのように、業績だけではだめなのです。1株利益が同じであっても、人気をはかる投資尺度のPER(株価収益率)が、一方は40倍、片方は20倍ということが起こります。もちろん、PERは高いほうが人気の高いことを現しています。1株利益が同じであっても、こうした人気に差が生じるのは、発行株数の多少、先行きに対する展望、知名度、分かりやすさ、親しみやすさ、一等地に本社がある、経営者への信頼性や親しみやすさといった、どちらかといえば人間臭さのあるアナログ的な要素によるところが多いのが特徴です。格好がよくてサービス精神のある歌手や俳優に人気があるのと同じように、銘柄も格好のいいのが人気があるのです。

 株式投資で、「人気」を理解するうえで有名な言葉があります。経済学で著名なケインズ先生は、株式投資は「美人投票のようなもの」と言っています。自分好みの美人を選ぶのではなく、多くの人が誰を美人と思うかを予想することが大事であると著しています。自分でよいと思う銘柄より、多くの投資がよいと思う銘柄を選ぶことが儲けるコツというわけです。
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2017年06月20日

急がば回るな(見送りの姿勢)

【過去の記事を紹介=2009-07-13 17:00】

急がば回るな(見送りの姿勢) 先日、深夜のテレビでのゴルフ番組だったと思いますが、『急がば回るな』とありました。ゴルフの世界で、「回るな」とは、どういうことを意味するのか、よくは分かりません。遠くで雷の稲光がしたら「回るな」ということかもしれません。あるいは、無理をして大きい池を越えて飛ばそうとするなと言うことかもしれません。しかし、株には大いに参考となる言葉です。

 本来は、人生、ビジネス、株式投資でも『急がば回れ』です。急ぐ時ほど、近道をしたくなるのは人の常です。早く結果を見たい、早く果実を手にしたい。よく言えば向上心が強く、やる気満々と言えます。しかし、勝負ごとは、ほとんどの場合、急ぐほどうまく行かないものです。ゴルフで打ち急げば、上半身と下半身のスイングがアンバランスとなってミスショット。気持ちが先に行って、ボールの行方を少しでも早く見ようとすればヘッドアップでボールはわずかしか飛んでくれません。

 勝負ごとというものはスポーツだけではありません。人生だって、ビジネスだって、株だって戦いであり勝負です。サバンナに生きる動物のように、本来は食うか食われるかが生命体の本来の姿です。ビジネスで負ければ倒産。もちろんツキもありますが、人生で遊び・快楽に負ければ、野球でいえばユニホームを着てベンチに入ることができません。

 昔の人は、『あわてる乞食はもらいが少ない』とも言いました。勝負ごとに対する「急ぎの気持ち」を抑えることの大切さを教えています。大きい勝負を仕掛ける時ほど、深呼吸をして、すぐにとりかかるのではなく、辿りつく道がいくつあるかくらいを見極めるゆとりが大切でしょう。そして、時には、この言葉のように『回るな』という、見送りの姿勢も必要でしょう。

 特に、相場の世界では、『明日もマーケットは開く』のです。難しく、無理だと思えば投資を見送るべきです。『知らない、分からないものには手を出すな』、『買うべし、売るべし、休むべし』などの教えもあります。1株、2株の小口で超短期売買なら、むしろ急ぐことが重要でしょう。ゆっくり構えて、「回り道」していたら儲けのチャンスはなくなります。しかし、株式投資が人生の全てではありません。営みの中の一部分と位置づけ、人生を豊かにしてくれるものとして取り組むなら、「急がず」、そして、「回らず」の見送りの気持ちも大切でしょう。
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2017年06月17日

希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である

希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である 「人間なんて小さい存在、すべては天まかせるべし」、「明日には明日の風が吹く」といった堂々たる気構えの人生も悪くはないし、現にそういう人生を送られている人もいるでしょう。しかし、限られた時間の中で、「この世は私が私になるところ、あなたがあなたになるところ」(相田みつお氏)であり、自己実現を果たそうとすれば悟り人のように泰然と構えてばかりはおられません。

 とくに、昔のように殿様まかせの時代なら、先行き人生も決まっていましたから希望的観測も仕方なかったと思いますが、自己責任が定着している今日では自分の人生は自分で決め実行が求められ、希望的観測は許されない時代です。ましてや、株投資では、買った後で、「上がってほしい」という希望的な見立てでは成果は難しいといえます。現実のマーケットを直視しプラスとマイナスに仕分けし現実に即した相場見通しに基づいて大切な資金を投じる時代ではないでしょうか。
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2017年06月15日

買いたい時は3日待て

【過去の記事を紹介=2009-07-10 17:00】

買いたい時は3日待て 買いたいと思った時は、ほとんどの場合、思い入れが強く、気持ちが一直線になって余裕がなく、反対の動きなどは考えないので、深呼吸して、1、2、3と数えるくらいの気持ちで3日くらい待ちなさい。3日経って、それでもなお自分でいいと思ったら買ってみなさいという教えです。
 昔と違って、証券会社の店頭で、客同士が銘柄感を交わし、意気投合して、この銘柄しかないと熱くなることは、今では、なくなりましたが、それでも、雑誌、新聞、テレビ、各種のレポートなどで紹介されると買いたくなるのが投資家心理です。
 しかも、人間には小さい頃から、欲しいものは今すぐ手に入れたいという欲求本能がついていますから厄介です。玩具を買って欲しいと泣き叫ぶ子供の心理です。大人になればこうした幼児性は取れるものですが、株式投資になると、どういうわけか分別のあるベテラン投資家でさえ小さい頃の本能が頭をもたげて、熱くなって、かき立てられるように株買いに走る傾向があります。
 亡くなった弟が証券会社の支店で営業をやっていた頃、ノルマがあって、今日はこの銘柄を営業マン1人当り、数万株顧客に買わせるようにという支店長のきつい叱咤命令があったそうです。弟の勤務していた店だけでなく、昔はほとんどの証券会社でこのような大量推奨販売のノルマ営業が当然となっていました。
 昔は、業界トップの野村證券のことをノルマ証券と呼んでいたほどですから。そういう時の弟はひたすら下を向いて支店長の嵐のようなきつい言葉が頭の上を通過するのを絶えてガマンしていたといいます。
 そして、多くの営業マンが買い込んだ3日後くらいにその推奨株を買うと、おもしろいほど儲かってお客さんに喜んでもらったと言っていました。多くの営業マンの買いが一巡すると、売り物に押されて、3日目あたりから安くなるからだそうです。もちろん、今はこういう営業スタイルは全くありませんが、相場欄を見て、高い銘柄があると買いたくなる心理は今も以前も変わりはないようです。
 経営でも、即断即決など、スピード経営がもてはやされていますが、『段取り7分』といわれるように事前の準備はスピード経営だからこそ大切ではないでしょうか。とくに、規模の小さいベンチャー企業の経営者の方々は決まって、スピード経営を口にされますが、それで挫折した企業もたくさん見てきました。「早い決断、後の大きい後悔」という言葉を経営者は心に留めておいてほしいものです。
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2017年06月13日

大回り3年、小回り3月(日柄のフシ目)

【過去の記事を紹介=2009-07-09 17:00】

大回り3年、小回り3月(日柄のフシ目) 源氏鶏太さんのサラリーマン小説に、「三日三月三年」がありました。入社して3日目に学生時代と違う職場の空気が嫌になり、3カ月目には上司や同僚など人間関係が嫌になり、3年目には今の仕事が本当に自分に向いているのだろうかと仕事が嫌になり、それらをそれぞれ乗り越えて一人前のサラリーマンに育って行くというストーリーだったと思います。株にも同じように日柄のフシ目があります。

 小回り3月は、「人のウワサも75日」から来ていると思われます。昔は土曜日も株式の売買が行われていましたので、1ヶ月の立会い日数は25日の時が多く3ヶ月はちょうど75日になります。興味本位のウワサも75日も経てば新鮮さが消えて話題にならなくなるように、株式に対する材料も好材料だろうと悪材料だろうと色あせてしまい材料としての力がなくなります。したがって、好材料で上げてきた相場、あるいは悪材料で下げてきた相場も3ヶ月経過すれば、ひとまず天井打ち、あるいは底入れするので買いはいったん利食い、カラ売り(株券を借りて売ること)は買い戻すのがいいと教えています。現在でも、信用取引を利用して買った銘柄が3ヶ月経った時点で儲かっていなかったら期日いっぱいの6ヶ月間も粘らないで処分するのがよいといわれ、信用買いのメドとして使われています。

 3ヶ月目が信用取引などを利用した比較的短期売買のめどとして使われるのに対し、3年目は中長期での日柄のフシとして使われます。買った銘柄をいつまで持っていようと誰からも文句を言われない現物買いでも、3年も持てば源氏鶏太さんの小説のように「本当に自分に向いてる仕事だろうか」と思うのと同じように、「この銘柄をこの先も持ち続けていいのだろうか」と思うようになります。最初はいいと思って長く持ち続けようと思った銘柄でも、ほかの銘柄が軽やかに動いたりすると目移りするようになってしまうものです。女性投資家より男性の投資家にこの傾向が強いようです。

 終身雇用制度の崩れた今の状況では新入社員の定着率は極めて悪くなっています。空気が合わないというだけで3日目くらいで辞めてしまうケースも結構あるようです。「3日3月3年」を乗り越えて、1つの職場で定年まで働こうという鶏太さんのがんばろう物語ではなくなっています。少子高齢化で生産人口が減少する日本では従業員確保面から「3日3月3年」はキーワードとなってくるのではないでしょうか。また、安定株主の確保面からは3年ごとに株主向けのメリハリの効いたIRイベントなどを実施することも必要だろうと思います。


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